女性のクラミジアは無症状でも感染している?
症状がない場合の検査時期と放置リスクを解説

クラミジアは、女性では感染していても症状が出ないことが多い性感染症です。おりものの変化、下腹部痛、不正出血、性交時の痛みなどが出ることもありますが、はっきりした自覚症状がないまま感染に気づかないケースも少なくありません。
症状がないからといって感染していないとは限らず、放置すると子宮頸管炎、骨盤内炎症性疾患、卵管炎などにつながり、将来的な不妊や異所性妊娠のリスクになります。また、パートナーに感染を広げてしまう可能性もあるため、心当たりのある性行為があった場合は、症状の有無にかかわらず検査を受けることが大切です。
この記事では、女性のクラミジアが無症状になりやすい理由、症状が出る場合のサイン、検査を受けるタイミング、放置した場合のリスク、当院でよくある相談パターンについて解説します。

女性のクラミジアは無症状でも
感染していることがあります
女性のクラミジアは、症状がなくても感染していることがあります。症状がないからといって、クラミジアに感染していないとは限りません。特に女性では、自覚症状がはっきり出ないまま感染が続いているケースも少なくありません。
クラミジアに感染していても、おりものの増加やにおいの変化、下腹部痛、不正出血、性交時の痛みなどが出ない感染例もあるため、「普段と変わらない」「痛みがない」という理由だけで、感染の有無を判断することはできません。
また、無症状のままでも性行為によってパートナーに感染させてしまう可能性があります。不安な性行為があった場合や、パートナーがクラミジア陽性と分かった場合は、症状の有無にかかわらず検査で確認することが大切です。
クラミジアについては以下の記事を参考にください。

女性のクラミジア感染で出る症状

おりものの量の増加
クラミジアが子宮頸管に感染すると、粘膜に炎症が起こり、分泌物が増えることがあります。その結果、おりものの量が普段より多くなります。ただし、変化が軽いことも多く、本人が気づかないまま経過するケースもあります。
黄色っぽいおりもの・においの変化
感染によって子宮頸管や腟内の環境に炎症が起こると、白色〜黄色っぽいおりものが出ることがあります。細菌性腟症やカンジダなどを合併している場合は、においの変化を伴います。しかし、見た目の色やにおいだけで原因を判断することは難しいため、疑わしい時は検査が必要です。
下腹部痛や性交痛
クラミジア感染が子宮頸管から子宮内膜、卵管、骨盤内へ広がると、下腹部痛が出現します。また、炎症がある状態で性交渉を行うと、奥に響くような痛みや性交痛を感じる場合があります。放置すると骨盤内炎症性疾患につながることがあります。
不正出血
クラミジアによって子宮頸管に炎症が起こると、粘膜が刺激に弱くなり、少量の出血を起こすことがあります。月経以外の出血や、性交後の出血として気づきます。ただし、不正出血はホルモン異常や子宮頸部の病気でも起こるため注意が必要です。
子宮頸管の位置

排尿時の違和感
クラミジアは尿道にも感染することがあり、尿道粘膜に炎症が起こると、排尿時の違和感、しみる感じ、軽い痛みなどが出ることがあります。女性では膀胱炎と似た症状になることもあり、尿の症状だけではクラミジアかどうか判断しにくい場合があります。
咽頭感染では喉の違和感だけのことが多い
オーラルセックスなどで咽頭にクラミジアが感染すると、喉の粘膜に軽い炎症が起こることがあります。ただし、咽頭クラミジアは無症状のことも多く、症状があっても喉の違和感、イガイガ感、軽い痛み程度にとどまることが少なくありません。

無症状でもクラミジア検査を
受けた方がいいケース
では、症状がない場合でもクラミジアの検査を受けた方がいいケースはどのような場合でしょうか。端的に言うと、「クラミジア感染確率が高い時」か「妊活・妊娠前・ブライダルチェックとして不妊リスクを確認したい時」に検査をするべきと言えます。
具体的には以下のような場合です。
- コンドームなしの性交渉があった
- 新しいパートナーとの性交渉があった
- パートナーがクラミジア陽性と言われた
- 過去のパートナーの感染が後から分かった
- 妊活・妊娠前・ブライダルチェックとして確認したい
- なんとなく性行為後の不安が残っている
性感染症専門クリニックで行えるブライダルチェック
当院は性感染症に特化したブライダルチェックを、男性も女性も行う事ができます。クラミジアをはじめとした梅毒やHIVなど、将来の児への影響のある感染症をまとめて確認することが可能です。
平日21時まで診療しており、品川区・大田区・目黒区からアクセスしやすい当院は多くの忙しい婚活年代の方がお越し頂きます。気になる症状やどのような児への影響があるかの説明も1人1人丁寧に行っています。気になる方は当院の「ブライダルチェック」のページをご確認ください。

クラミジア検査は
いつから受けられる?
クラミジアについてはいつ検査すればいいのでしょうか。これについても正しい時期(=検査で正確に陽性を拾える時期)があります。また、クラミジアは淋菌との同時感染が多く、治療に使う抗菌薬も異なるため、同時に調べることがほとんどです。
クラミジアと淋菌について検査時期をシチュエーション別に表にまとめました。
| クラミジア | 淋菌 | |
|---|---|---|
| 性行為後 | 数日~1週間以降 | 数日~1週間以降 |
| 症状がある場合 | いつでも | いつでも |
| パートナー陽性/有症状時 | いつでも | いつでも |
| 治療後の陰性確認検査 | 2~3週間後以降 | 2~3週間後以降 |
クラミジア検査は、性行為の直後(=24時間以内)に受けても正確に判定できないことが多いです。感染していても、検査で検出できる量まで菌が増えていない段階では「偽陰性」となります。そのため、「不安な行為の翌日だから安心」とは判断しないようにしましょう。
目安としては、感染機会から数日〜1週間以降に検査を検討します。おりものの変化、下腹部痛、不正出血、排尿時の違和感などの症状がある場合は、時期を待ちすぎず早めに検査を受けることが大切です。症状がない場合でも、パートナーが陽性だった場合や感染の心当たりがある場合は検査で確認しましょう。
治療後に陰性確認検査を行う場合は、治療終了後すぐではなく、2〜3週間後を目安に検査を行います。早すぎるタイミングで検査をすると、死菌由来の遺伝子が残って偽陽性と出ることがあるためです。症状が続く場合や再感染の可能性がある場合は、自己判断せず再検査や追加確認を検討しましょう。
同時感染の多い淋菌については以下の記事をご参照ください。

女性のクラミジアを
放置するとどうなる?

女性のクラミジア感染を放置すると、まず子宮の入り口である子宮頸管に炎症が波及します。子宮頸管炎では、おりものの増加、下腹部の違和感、不正出血、性交時の出血などがみられることがありますが、症状がはっきり出ないことも少なくありません。自覚症状がないまま感染が続くと、知らないうちにパートナーへ感染させたり、炎症が上の臓器へ広がったりする可能性があります。
クラミジアが子宮頸管から子宮内膜、卵管、骨盤内へ広がると、骨盤内炎症性疾患を起こします。下腹部痛、発熱、性交痛、不正出血などを伴うことがありますが、軽い症状のまま進行する場合もあります。骨盤内炎症性疾患は、将来的な不妊や異所性妊娠につながることがあるため注意が必要です。クラミジアは無症状でも上部生殖器へ感染が及ぶことがあり、症状の有無だけで判断しないことが重要です。
クラミジア感染が卵管に及ぶと、卵管炎を起こします。卵管に炎症が起こると、治った後も癒着や狭窄が残り、卵子や受精卵の通り道に影響する可能性があります。その結果、妊娠しにくくなったり、受精卵が子宮外に着床する異所性妊娠のリスクが高まったりします。特にクラミジアは無症状のまま長期間感染していることがあるため、妊娠を考えている方や感染の不安がある方は、早めに検査を受けることが大切です。
妊娠中は赤ちゃんへの影響にも注意が必要
妊娠中にクラミジア感染がある場合、妊娠経過や赤ちゃんへの影響にも注意が必要です。出産時に赤ちゃんへ感染すると、新生児結膜炎や肺炎の原因になります。また、妊娠中は使用できる薬が限られるため、自己判断で様子を見るのではなく、妊娠週数や症状に応じて医療機関で相談することが大切です。
当院でよくある
クラミジアの相談パターン
相談例01|クラミジア
20代女性
症状は特になかったものの、以前のパートナーから「クラミジアが陽性だった」と連絡があり、不安になって受診されました。おりものの増加、下腹部痛、不正出血、排尿時の違和感などはなく、ご本人も「まったく心当たりになる症状がない」と話されていました。
診察では、クラミジアは女性の場合、無症状のまま感染していることが少なくないことを説明しました。症状がない場合でも、感染が続くと子宮頸管炎や骨盤内炎症性疾患につながる可能性があるため、膣ぬぐい液でクラミジア・淋菌検査を実施しました。
検査の結果、クラミジア陽性、淋菌陰性が確認されました。抗菌薬による治療を行い、治療後しばらくは性行為を控えること、パートナーも検査・治療を受ける必要があることを案内しました。症状がない場合でも感染していることがあるため、「パートナーが陽性だった」「感染機会があった」場合は早めの検査が大切です。
相談例02|クラミジア・淋菌同時感染
30代女性
症状はありませんでしたが、新しいパートナーとの性交渉後に「一度きちんと検査しておきたい」と希望されて来院されました。おりものの変化、かゆみ、下腹部痛、不正出血などはなく、日常生活で気になる症状はありませんでした。
検査の結果、クラミジアと淋菌の同時感染が確認されました。クラミジアに対する内服治療と、淋菌に対する注射治療を行い、パートナーの検査・治療についても説明しました。症状がないまま感染が続くこともあるため、無症状でも不安な行為があった場合や、パートナーが複数いる場合には、定期的な性感染症検査を受けることが大切です。
クラミジアは無症状でも治療が必要?

陽性の場合は症状がなくても治療が必要
クラミジア検査で陽性と判定された場合は、症状がなくても治療が必要です。女性では無症状のまま感染が続くことがあり、自覚症状がないからといって体への影響がないとは限りません。放置すると子宮頸管炎や骨盤内炎症性疾患の原因となることがあるため、陽性が分かった時点で適切な治療を受けることが大切です。
自然に治ることを期待して放置してはいけない
クラミジアは、自然に治ることを期待して放置してはいけません。一時的に症状が軽くなったり、もともと症状がなかったりしても、感染が体内に残っている可能性があります。そのままにすると、感染が広がったり、パートナーへうつしてしまったりするリスクがあります。陽性の場合は自己判断せず、医療機関で治療を受けましょう。
治療中・治療直後は性行為を控える
クラミジアの治療中や治療直後は、性行為を控える必要があります。治療が完了する前に性行為をすると、パートナーへ感染させたり、再感染したりする可能性があります。パートナーも感染している場合は、片方だけ治療しても再びうつし合うことがあります。
クラミジアに対して行う
検査・治療

検討すべき検査・治療
- 淋菌/クラミジア検査(3日程度で結果判明)
- 淋菌/クラミジア迅速検査(90分で結果をお伝え)
- 各種治療
当院では、クラミジアや淋菌への感染が不安な方に対して、性行為の時期や症状の有無、パートナーの感染歴などを確認したうえで、必要な検査をご案内しています。クラミジアや淋菌は、女性では無症状のまま感染していることも少なくありません。おりものの変化、下腹部痛、不正出血、排尿時の違和感などがない場合でも、感染機会がある場合やパートナーが陽性だった場合には、検査を受けることが大切です。
淋菌・クラミジア検査は、通常3日程度で結果を確認できます。より早く結果を知りたい方には、淋菌・クラミジア迅速検査にも対応しており、約90分で結果をお伝えすることが可能です。検査結果はWebで確認でき、陽性の場合には必要な治療をご案内します。五反田駅から徒歩2分、平日21時まで診療しているため、お仕事帰りにも受診しやすいクリニックです。
クラミジア・淋菌の即日(90分)迅速PCR検査


当院では、クラミジア・淋菌の検査に迅速PCR検査機器(GeneXpertシステム)を導入しています。尿や分泌物などの検体から病原体の遺伝子を検出する検査で、一般的な外注検査よりも短時間で結果を確認しやすい点が特徴です。当院の場合は、90分程度で淋菌・クラミジア(性器・咽頭)の検査結果をお伝えする事が出来ます。
GeneXpert CT/NG Assayにおける陽性的中率・陰性的中率(※男性尿検体)
| 検査対象 | 感度 | 特異度 | 陽性的中率 | 陰性的中率 |
|---|---|---|---|---|
| クラミジア | 98.5% | 99.8% | 96.5% | 99.9% |
| 淋菌 | 98.3% | 99.9% | 97.5% | 99.9% |
陽性的中率・陰性的中率とは?
陽性的中率は「陽性と判定された人が実際に感染している割合」、陰性的中率は「陰性と判定された人が実際に感染していない割合」を示します。Xpert CT/NG Assayは、クラミジア・淋菌のDNAを検出するPCR検査であり、短時間で精度の高い結果確認が可能です。ただし、検査精度は検体の採取方法や感染からの経過時間にも影響されるため、症状や感染機会に応じて適切な時期に検査を受けることが大切です。

クラミジア・淋菌(CT/NG)の迅速PCR検査の… 「クラミジアや淋菌の検査を受けたいけれど、結果が出るまで時間がかかるのが不安」「症状があるのに、すぐに診断できないのは困る」 このように感じたことはありません…

クラミジアに対する検査から治療までの特徴
専門スタッフが丁寧に説明いたします
再来院は不要で検査結果はご自身のスマホから確認できます
診断や症状に応じて治療を行います
クラミジアに関する検査料金・プラン
| 検査料金・プラン | |
|---|---|
| クラミジア・淋菌チェック | 7,400 円 |
| クラミジア・淋菌 チェック【迅速】 | 13,400 円 |
| クラミジア治療 | 5,400 円 |
| 淋菌治療 | 9,800 円 |
| 性病予防薬/回 | 1,500~ 円 |
| スタンダードチェック | 21,800 円 |
当院は自由診療のクリニックであり、保険証の提示が不要で匿名での検査が可能です。また、診察料(初診料・再診料)は無料ですので、相談だけでもまずはご相談ください。
クラミジア・淋菌に関してはGeneXpertを用いた即日リアルタイムPCR迅速検査が可能です。その日に診断、治療までつなげることができます。また、クラミジアを約88%、淋菌を約55%予防できるドキシペップも取り扱いがございます。

女性のクラミジアについて
よくある質問
まとめ|女性のクラミジアは無症状でも感染していることがあるため、検査で確認しましょう
女性のクラミジアは、感染していてもおりものの変化、下腹部痛、不正出血などの症状が出ないことがあります。無症状のまま放置すると、子宮頸管炎や骨盤内炎症性疾患、不妊、異所性妊娠のリスクにつながる可能性があります。不安な性行為があった場合やパートナーが陽性だった場合は、症状の有無にかかわらず検査で確認しましょう。
記事監修:島田航 泌尿器科専門医
2018年東京科学大学(旧東京医科歯科大学)医学部を卒業後、東京科学大学、JAとりで総合医療センター、土浦協同病院、神栖済生会病院にて泌尿器科を歴任。性感染症外来・泌尿器科外来に従事。
所属学会:日本泌尿器科学会/日本生殖医学会/日本泌尿器内視鏡ロボティクス学会/日本産業衛生学会
▪️参考文献
1)Workowski KA, Bachmann LH, Chan PA, et al. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021. MMWR Recomm Rep. 2021;70(4):1-187.
2)Centers for Disease Control and Prevention. About Chlamydia. CDC. Updated 2025.
3)den Heijer CDJ, Hoebe CJPA, Driessen JHM, et al. Chlamydia trachomatis and the Risk of Pelvic Inflammatory Disease, Ectopic Pregnancy, and Female Infertility: A Retrospective Cohort Study Among Primary Care Patients. Clinical Infectious Diseases. 2019;69(9):1517-1525.
4)Price MJ, Ades AE, De Angelis D, et al. Risk of Pelvic Inflammatory Disease Following Chlamydia trachomatis Infection: Analysis of Prospective Studies With a Multistate Model. American Journal of Epidemiology. 2013;178(3):484-492.
5)Tsevat DG, Wiesenfeld HC, Parks C, Peipert JF. Sexually Transmitted Diseases and Infertility. American Journal of Obstetrics and Gynecology. 2017;216(1):1-9.






