女性のクラミジアは無症状でも感染している?
症状がない場合の検査時期と放置リスクを解説

クラミジアは、女性では感染していても症状が出ないことが多い性感染症です。おりものの変化、下腹部痛、不正出血、性交時の痛みなどが出ることもありますが、はっきりした自覚症状がないまま感染に気づかないケースも少なくありません。
この記事では、女性のクラミジアが無症状になりやすい理由、症状が出る場合のサイン、検査を受けるタイミング、放置した場合のリスク、当院でよくある相談パターンについて解説します。
- 女性のクラミジアは無症状のことが多く、無症状でも感染している可能性がある。
- 症状が出る場合は、おりものの増加・不正出血・下腹部痛・性交痛などが代表的。
- コンドームなしの性行為やパートナーの感染が判明した場合は、無症状でも検査を検討する。
- 無症状で検査する場合は、感染機会から数日〜1週間以降が1つの目安。
- 感染を放置すると骨盤内炎症性疾患や卵管炎を引き起こし、将来的な不妊リスクにつながる。

女性のクラミジア感染で出る症状

おりものの量の増加
クラミジアが子宮頸管に感染すると、粘膜に炎症が起こり、分泌物が増えることがあります。その結果、おりものの量が普段より多くなります。ただし、変化が軽いことも多く、本人が気づかないまま経過するケースもあります。
黄色っぽいおりもの・においの変化
感染によって子宮頸管や腟内の環境に炎症が起こると、白色〜黄色っぽいおりものが出ることがあります。細菌性腟症やカンジダなどを合併している場合は、においの変化を伴います。しかし、見た目の色やにおいだけで原因を判断することは難しいため、疑わしい時は検査が必要です。
下腹部痛や性交痛
クラミジア感染が子宮頸管から子宮内膜、卵管、骨盤内へ広がると、下腹部痛が出現します。また、炎症がある状態で性交渉を行うと、奥に響くような痛みや性交痛を感じる場合があります。放置すると骨盤内炎症性疾患につながることがあります。
不正出血
クラミジアによって子宮頸管に炎症が起こると、粘膜が刺激に弱くなり、少量の出血を起こすことがあります。月経以外の出血や、性交後の出血として気づきます。ただし、不正出血はホルモン異常や子宮頸部の病気でも起こるため注意が必要です。
子宮頸管の位置

排尿時の違和感
クラミジアは尿道にも感染することがあり、尿道粘膜に炎症が起こると、排尿時の違和感、しみる感じ、軽い痛みなどが出ることがあります。女性では膀胱炎と似た症状になることもあり、尿の症状だけではクラミジアかどうか判断しにくい場合があります。
咽頭感染では喉の違和感だけのことが多い
オーラルセックスなどで咽頭にクラミジアが感染すると、喉の粘膜に軽い炎症が起こることがあります。ただし、咽頭クラミジアは無症状のことも多く、症状があっても喉の違和感、イガイガ感、軽い痛み程度にとどまることが少なくありません。
咽頭クラミジアは自覚症状が乏しく、喉に違和感があっても風邪などと区別しにくいことがあります。また、オーラルセックスでは淋菌などほかの性感染症も咽頭に感染する可能性があるため、感染機会に応じた検査が重要です。喉に感染する性病の種類・症状・検査時期についても詳しく解説しています。
無症状でも検査を受けた方がいいケース
では、症状がない場合でもクラミジアの検査を受けた方がいいケースはどのような場合でしょうか。端的に言うと、「クラミジア感染確率が高い時」か「妊活・妊娠前・ブライダルチェックとして不妊リスクを確認したい時」に検査をするべきと言えます。
具体的には以下のような場合です。
- コンドームなしの性交渉があった
- 新しいパートナーとの性交渉があった
- パートナーがクラミジア陽性と言われた
- 過去のパートナーの感染が分かった
- ブライダルチェックとして確認したい
- なんとなく性行為後の不安が残っている
性感染症専門クリニックで行えるブライダルチェック
当院は性感染症に特化したブライダルチェックを、男性も女性も行う事ができます。クラミジアをはじめとした梅毒やHIVなど、将来の児への影響のある感染症をまとめて確認することが可能です。
平日21時まで診療しており、品川区・大田区・目黒区からアクセスしやすい当院は多くの忙しい婚活年代の方がお越し頂きます。気になる症状やどのような児への影響があるかの説明も1人1人丁寧に行っています。気になる方は当院の「ブライダルチェック」のページをご確認ください。

無症状のクラミジアはいつ検査できるか
クラミジアについてはいつ検査すればいいのでしょうか。これについても正しい時期(=検査で正確に陽性を拾える時期)があります。また、クラミジアは淋菌との同時感染が多く、治療に使う抗菌薬も異なるため、同時に調べることがほとんどです。
クラミジアと淋菌について検査時期をシチュエーション別に表にまとめました。
| クラミジア | 淋菌 | |
|---|---|---|
| 性行為後 | 数日~1週間以降 | 数日~1週間以降 |
| 症状がある場合 | いつでも | いつでも |
| パートナー陽性/有症状時 | いつでも | いつでも |
| 治療後の陰性確認検査 | 2~3週間後以降 | 2~3週間後以降 |
クラミジア検査は、性行為の直後(=24時間以内)に受けても正確に判定できないことが多いです。感染していても、検査で検出できる量まで菌が増えていない段階では「偽陰性」となります。そのため、「不安な行為の翌日だから安心」とは判断しないようにしましょう。
目安としては、感染機会から数日〜1週間以降に検査を検討します。おりものの変化、下腹部痛、不正出血、排尿時の違和感などの症状がある場合は、時期を待ちすぎず早めに検査を受けることが大切です。症状がない場合でも、パートナーが陽性だった場合や感染の心当たりがある場合は検査で確認しましょう。
治療後に陰性確認検査を行う場合は、治療終了後すぐではなく、2〜3週間後を目安に検査を行います。早すぎるタイミングで検査をすると、死菌由来の遺伝子が残って偽陽性と出ることがあるためです。症状が続く場合や再感染の可能性がある場合は、自己判断せず再検査や追加確認を検討しましょう。
女性の無症状クラミジアを放置するリスク

女性のクラミジア感染を放置すると、まず子宮の入り口である子宮頸管に炎症が波及します。子宮頸管炎では、おりものの増加、下腹部の違和感、不正出血、性交時の出血などがみられることがありますが、症状がはっきり出ないことも少なくありません。
クラミジアが子宮頸管から子宮内膜、卵管、骨盤内へ広がると、骨盤内炎症性疾患を起こします。下腹部痛、発熱、性交痛、不正出血などを伴うことがありますが、軽い症状のまま進行する場合もあります。骨盤内炎症性疾患は、将来的な不妊や異所性妊娠につながることがあるため注意が必要です。
クラミジア感染が卵管に及ぶと、卵管炎を起こします。卵管に炎症が起こると、治った後も癒着や狭窄が残り、卵子や受精卵の通り道に影響する可能性があります。その結果、妊娠しにくくなったり、受精卵が子宮外に着床する異所性妊娠のリスクが高まったりします。
クラミジアによる女性不妊については、女性不妊とクラミジアの関係と妊活前に受けたい検査項目の記事で詳しく解説しています。
妊娠中は赤ちゃんへの影響にも注意が必要
妊娠中にクラミジア感染がある場合、妊娠経過や赤ちゃんへの影響にも注意が必要です。出産時に赤ちゃんへ感染すると、新生児結膜炎や肺炎の原因になります。また、妊娠中は使用できる薬が限られるため、自己判断で様子を見るのではなく、妊娠週数や症状に応じて医療機関で相談することが大切です。
当院での無症状クラミジアの相談例
相談例01|クラミジア
20代女性
症状は特になかったものの、以前のパートナーから「クラミジアが陽性だった」と連絡があり、不安になって受診されました。おりものの増加、下腹部痛、不正出血、排尿時の違和感などはなく、ご本人も「まったく心当たりになる症状がない」と話されていました。
診察では、クラミジアは女性の場合、無症状のまま感染していることが少なくないことを説明しました。検査の結果、クラミジア陽性、淋菌陰性が確認されました。
相談例02|クラミジア・淋菌同時感染
30代女性
症状はありませんでしたが、新しいパートナーとの性交渉後に「一度きちんと検査しておきたい」と希望されて来院されました。おりものの変化、かゆみ、下腹部痛、不正出血などはなく、日常生活で気になる症状はありませんでした。検査の結果、クラミジアと淋菌の同時感染が確認されました。
クラミジアは無症状でも治療が必要?

陽性の場合は無症状でも治療が必要
クラミジア検査で陽性と判定された場合は、症状がなくても治療が必要です。女性では無症状のまま感染が続くことがあり、自覚症状がないからといって体への影響がないとは限りません。放置すると子宮頸管炎や骨盤内炎症性疾患の原因となることがあるため、陽性が分かった時点で適切な治療を受けることが大切です。
自然治癒を期待して放置してはいけない
クラミジアは、自然に治ることを期待して放置してはいけません。一時的に症状が軽くなったり、もともと症状がなかったりしても、感染が体内に残っている可能性があります。そのままにすると、感染が広がったり、パートナーへうつしてしまったりするリスクがあります。
治療中・治療直後は性行為を控える
クラミジアの治療中や治療直後は、性行為を控える必要があります。治療が完了する前に性行為をすると、パートナーへ感染させたり、再感染したりする可能性があります。
クラミジアに対して行う検査と料金

検討すべき検査
- 淋菌/クラミジア通常検査(3日程度)
- 淋菌/クラミジア迅速検査(90分)
当院では、クラミジアや淋菌への感染が不安な方に対して、性行為の時期や症状の有無、パートナーの感染歴などを確認したうえで、必要な検査をご案内しています。クラミジアや淋菌は、女性では無症状のまま感染していることも少なくありません。おりものの変化、下腹部痛、不正出血、排尿時の違和感などがない場合でも、感染機会がある場合やパートナーが陽性だった場合には、検査を受けることが大切です。
淋菌・クラミジア検査は、通常3日程度で結果を確認できます。より早く結果を知りたい方には、淋菌・クラミジア迅速検査にも対応しており、約90分で結果をお伝えすることが可能です。検査結果はWebで確認でき、陽性の場合には必要な治療をご案内します。五反田駅から徒歩2分、平日21時まで診療しているため、お仕事帰りにも受診しやすいクリニックです。
クラミジア・淋菌の即日迅速PCR検査


当院では、クラミジア・淋菌の検査に迅速PCR検査機器(GeneXpertシステム)を導入しています。尿や分泌物などの検体から病原体の遺伝子を検出する検査で、一般的な外注検査よりも短時間で結果を確認しやすい点が特徴です。当院の場合は、90分程度で淋菌・クラミジア(性器・咽頭)の検査結果をお伝えする事が出来ます。
GeneXpert®︎の検査精度
国内相関性試験では、既承認検査との比較でクラミジアは総一致率97.9〜98.5%、淋菌は99.1%と、高い一致率が確認されています。
<既承認品との相関性試験成績>
| 検査対象 | 陽性一致率 | 陰性一致率 |
|---|---|---|
| クラミジア | 98.3〜99.4% | 97.4〜97.5% |
| 淋菌 | 98.1〜100% | 98.9〜99.3% |
引用:GeneXpert®︎「CT/NG」- ベックマン・コール
クラミジアと淋菌の迅速検査についての詳細は、東京で性病の即日検査|東京検査クリニックで詳しく解説しています。
クラミジアに関する検査料金・プラン
| 検査料金・プラン | |
|---|---|
| クラミジア・淋菌チェック | 7,400 円 |
| クラミジア・淋菌 チェック【迅速】 | 14,000 円 |
| 性病予防薬/回 | 1,500~ 円 |
| スタンダードチェック | 21,800 円 |
当院は自由診療のクリニックであり、保険証の提示が不要で匿名での検査が可能です。また、診察料(初診料・再診料)は無料ですので、相談だけでもまずはご相談ください。
クラミジア・淋菌に関してはGeneXpert®︎を用いた即日リアルタイムPCR迅速検査が可能です。その日に診断、治療までつなげることができます。

女性のクラミジアについてよくある質問
まとめ|女性のクラミジアは無症状でも感染していることがあります
女性のクラミジアは、感染していてもおりものの変化、下腹部痛、不正出血などの症状が出ないことがあります。無症状のまま放置すると、子宮頸管炎や骨盤内炎症性疾患、不妊、異所性妊娠のリスクにつながる可能性があります。不安な性行為があった場合やパートナーが陽性だった場合は、症状の有無にかかわらず検査で確認しましょう。
東京・五反田で性病検査をご希望の方は、東京検査クリニック五反田院の性病検査・診療案内をご確認ください。
記事監修:島田航 泌尿器科専門医
2018年東京科学大学(旧東京医科歯科大学)医学部を卒業後、東京科学大学、JAとりで総合医療センター、土浦協同病院、神栖済生会病院にて泌尿器科を歴任。性感染症外来・泌尿器科外来に従事。
所属学会:日本泌尿器科学会/日本生殖医学会/日本泌尿器内視鏡ロボティクス学会/日本産業衛生学会
▪️参考文献
1)Workowski KA, Bachmann LH, Chan PA, et al. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021. MMWR Recomm Rep. 2021;70(4):1-187.
2)Centers for Disease Control and Prevention. About Chlamydia. CDC. Updated 2025.
3)den Heijer CDJ, Hoebe CJPA, Driessen JHM, et al. Chlamydia trachomatis and the Risk of Pelvic Inflammatory Disease, Ectopic Pregnancy, and Female Infertility: A Retrospective Cohort Study Among Primary Care Patients. Clinical Infectious Diseases. 2019;69(9):1517-1525.
4)Price MJ, Ades AE, De Angelis D, et al. Risk of Pelvic Inflammatory Disease Following Chlamydia trachomatis Infection: Analysis of Prospective Studies With a Multistate Model. American Journal of Epidemiology. 2013;178(3):484-492.
5)Tsevat DG, Wiesenfeld HC, Parks C, Peipert JF. Sexually Transmitted Diseases and Infertility. American Journal of Obstetrics and Gynecology. 2017;216(1):1-9.




