女性で夜だけ陰部がかゆい原因は?
カンジダ・かぶれ・性病の可能性と検査の目安

女性で夜だけ陰部がかゆくなると、「昼間は平気なのに、なぜ夜だけ?」「カンジダなのか、性病なのか」と不安になる方は少なくありません。特に、入浴後や寝る前、布団に入って体が温まったタイミングでかゆみが強くなると、気になって眠れなくなることもあります。

夜の陰部のかゆみは、蒸れ・乾燥・下着やナプキンによる摩擦、洗いすぎによる刺激など、必ずしも性病とは限りません。一方で、カンジダ、細菌性腟症、トリコモナス、クラミジア、淋菌などの感染症が関係している場合もあり、かゆみだけで原因を判断するのは難しいことがあります。

この記事では、女性で夜だけ陰部がかゆくなる主な理由、考えられる原因、カンジダ・かぶれ・性病の違い、受診や検査を考える目安について解説します。

目次

夜だけ陰部がかゆくなる主な理由

夜は体が温まり、かゆみを感じやすくなる

夜になると、布団に入ることで体温が上がり、皮膚の血流も増えやすくなります。陰部の皮膚や粘膜に軽い炎症や刺激がある場合、日中は気にならなかったかゆみが、体が温まることで強く感じられます。また、就寝前は意識が体の不快感に向きやすく、少しのかゆみでも気になって眠れない原因になります。夜だけかゆみが出る場合でも、カンジダ、かぶれ、乾燥、性感染症などが隠れているケースがあります。

入浴後や就寝時は蒸れ・乾燥・摩擦が起こりやすい

入浴後は一時的に皮膚の水分や皮脂が失われ、陰部の皮膚が乾燥しやすくなります。さらに、下着やナプキン、おりものシートをつけたまま寝ると、陰部が蒸れて刺激を受けやすくなります。寝返りによる下着との摩擦も加わるため、赤みやヒリつき、かゆみが夜に強く出ます。

特に、締め付けの強い下着、化学繊維の下着、香料入りの石けんやボディソープを使用している場合は、かぶれや刺激性皮膚炎の原因にもなります。

日中は気づきにくい炎症が、夜に目立つことがある

日中は仕事や家事、外出などで意識が他に向いているため、陰部の軽いかゆみや違和感に気づきにくいことが多いです。一方で、夜は体を休める時間になり、少しの不快感にも意識が向きやすくなります。そのため、実際には日中から軽い炎症やおりものの変化があっても、夜になってから「急にかゆくなった」と感じます。

かゆみが繰り返す場合や、おりものの増加、におい、痛み、排尿時の違和感を伴う場合は、カンジダや細菌性腟症、クラミジア・淋菌などの検査を検討することが大切です。

リラックスした状態では意識が身体に向くため「夜にかゆい」という自覚に繋がる事があります。

陰部がかゆい場合に考えられる原因

夜だけ陰部のかゆみが目立つ場合でも、原因は一つとは限りません。蒸れや摩擦などの一時的な刺激で起こることもありますが、カンジダや細菌性腟症、性感染症が関係していることもあります。症状の特徴を整理すると、次のようになります。

<かゆみで考えられる原因>

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考えられる原因症状の特徴補足
カンジダかゆみ、白いポロポロしたおりもの、赤み夜間や入浴後にかゆみが強くなり、抗菌薬使用後や疲労時にも起こりやすい
かぶれ・接触皮膚炎ヒリヒリ、赤み、かゆみナプキン、おりものシート、下着、
洗浄剤、石けんなどの刺激が原因
乾燥・洗いすぎつっぱる感じ、ヒリヒリ感、軽いかゆみ洗いすぎると皮膚のバリアが弱まり、かゆみが出やすくなる
細菌性腟症魚臭いにおい、おりものの増加、違和感かゆみよりも、においやおりものの変化が目立つ
トリコモナスかゆみ、におい、黄緑色のおりもの泡状のおりものや外陰部の強い刺激感を伴う
クラミジア・淋菌軽いかゆみ、違和感、おりものの変化症状が軽いことも多く、「なんとなく違和感がある」程度
性器ヘルペスピリピリ感、痛み、水ぶくれ、ただれかゆみ以外に痛みやしみる感じを伴う場合は注意が必要

主なかゆみの原因は上記になります。これのどれかが原因であることがほとんどです。まずはかぶれや乾燥といった生活習慣の改善により症状が落ち着いてくるかを見てください。

性病の場合でも時間の経過で症状が改善することがありますが感染は持続しています。

カンジダ・かぶれ・性病の見分け方

陰部のかゆみがある場合、原因として多いのが「カンジダ」「かぶれ・接触皮膚炎」「性感染症」です。

いずれもかゆみを起こすことがありますが、おりものの状態、におい、痛みの有無、悪化するタイミング、性交後に症状が出たかなどを確認すると、ある程度の目安になります。ただし、症状だけで完全に見分けることは難しく、複数の原因が重なっていることもあります。

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見分けるポイントカンジダかぶれ・接触皮膚炎性感染症
かゆみの強さ強いかゆみが出やすいヒリヒリ・ムズムズするかゆみ軽いかゆみ〜違和感程度
おりもの白くポロポロしたおりもの大きく変わらないことが多い黄色・黄緑色、量の増加、膿っぽい
におい目立たないことが多い目立ちにくい魚臭いにおい、不快なにおい
痛み・しみる感じ炎症が強いとしみることがある洗浄時や下着の摩擦で
ヒリヒリしやすい
排尿時痛、性交痛、下腹部痛を伴うことがある
悪化しやすいタイミング入浴後、就寝時、体が温まった時ナプキン・下着・
洗浄剤の使用後
性交後、パートナーの感染判明後など
きっかけ抗菌薬使用後、疲労、蒸れ、免疫低下下着、ナプキン、
石けん、脱毛後など
性交渉、オーラルセックス、避妊具なしの接触
注意したい症状強いかゆみ、赤み、白いおりもの赤み、かぶれ、皮むけ、刺激感おりものの色・においの変化、痛み、不正出血

カンジダでは、強いかゆみと白いポロポロしたおりものが典型的な目安になります。

一方、かぶれ・接触皮膚炎では、ナプキンやおりものシート、下着、洗浄剤、石けん、脱毛後の刺激などをきっかけに、外陰部の赤みやヒリヒリ感が出ます。おりものの色やにおいに大きな変化がない場合は、まず刺激によるかぶれも考えます。

性感染症の場合は、かゆみだけでなく、おりものの量が増える、黄色や黄緑色になる、においが強くなる、性交後に痛みや違和感が出るといった変化が手がかりになります。

夜だけかゆい場合でも
性病の可能性はある?

性病でも最初は軽いかゆみだけのことがある

性感染症というと強い痛みや明らかな分泌物を想像しがちですが、初期は軽いかゆみや違和感だけで始まることもあります。トリコモナスやクラミジア、淋菌などでは、症状がはっきりしないまま経過するケースがあります。「少しかゆいだけ」「夜だけ気になるだけ」と思っていても、感染が隠れています。

クラミジアや淋菌は無症状のまま進むこともある

クラミジアや淋菌は、感染していても自覚症状が乏しいことが多い事が特徴です。特に女性では、おりものの変化や軽い下腹部違和感程度で、気づかないまま経過するケースも少なくありません。症状が軽いからといって安心できるわけではなく、放置すると炎症が広がる可能性もあるため注意が必要です。

パートナーに症状がなくても感染している場合がある

パートナーに症状がない場合でも、性感染症に感染していないとは限りません。クラミジアや淋菌、トリコモナスなどは、無症状のまま感染が持続します。そのため、自分だけにかゆみや違和感が出ている場合でも、性行為をきっかけに症状が出た場合は、パートナーの症状の有無だけで判断せず検査を考えることが大切です。

当院での陰部のかゆみに関する相談例

相談例01|カンジダ
20代女性

仕事終わりの夜になると、陰部のかゆみが強くなることに気づいたケースです。「日中はそこまで気にならないのに、入浴後や就寝前になるとムズムズして、つい掻いてしまう」と感じていました。数日前からおりものが白くポロポロした状態に変化してきたため、不安になって来院されました。

検査の結果、カンジダと診断されました。カンジダでは、強いかゆみや白いポロポロしたおりものが出ることがあり、ストレスや疲労、蒸れなどをきっかけに症状が出やすくなることがあります。抗真菌薬の腟錠と外用薬を開始し、数日でかゆみは軽快しました。

相談例02|トリコモナス
30代女性

最近、夜になると陰部のかゆみや違和感が強くなり、眠りにくい日が続いていたケースです。「夜だけだから軽いものだと思っていたけれど、おりものが黄緑色っぽく泡立つように変化して、においも気になるようになった」と不安になり、市販薬では改善しなかったため受診されました。

市販薬では改善せず受診したところ、トリコモナス感染が判明しました。トリコモナスでは、かゆみや違和感に加えて、おりものの量・色・においの変化が出ることがあります。内服薬による治療を行い、あわせてパートナーの検査・治療も必要であることを説明しました。

陰部のかゆみで
検査を考えた方がよいケース

夜だけのかゆみでも、症状が続く場合やおりものの変化を伴う場合は、かぶれだけでなく感染症が関係していることもあります。自己判断で様子を見すぎず、次のようなケースでは受診や検査を検討しましょう。

  • かゆみが数日以上続いている
  • おりものの量・色・においが変わった
  • 性交後からかゆみや違和感が出た
  • 排尿時にしみる・下腹部痛がある
  • 市販薬を使っても改善しない

検査で原因が判明すれば、早めの治療で重症化を防ぐ事ができます。

夜の陰部のかゆみで行う検査

夜の陰部のかゆみに対する検査では主に腟拭い検査で膣内を調べます。当院では検査前に専門スタッフが検査のやり方を丁寧にご説明しますのでご安心ください。

腟ぬぐい検査で調べられる項目

  • カンジダ
  • 細菌性腟症
  • 腟トリコモナス
  • クラミジア(即日迅速可能)
  • 淋菌(即日迅速可能)

それ以外にもマイコプラズマ・ウレアプラズマも腟ぬぐい検査で調べる事ができます。

淋菌・クラミジアに関しては東京検査クリニックでは即日迅速検査(90分)が可能です。それ以外は最低3-4日で結果が判明してきます。また、症状が強い場合や性感染症が強く疑われる場合には、検査結果を待たずに治療を開始することもあります。

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原因検査方法検査結果の目安
トリコモナス腟炎培養検査/鏡検/PCR法3~4日
カンジダ培養検査/鏡検3~4日
細菌性腟症培養検査/鏡検4~7日
クラミジアPCR法2~3日/即日迅速(90分)
淋菌PCR法2~3日/即日迅速(90分)

淋菌・クラミジアの迅速検査

当院では陰部のかゆみの原因となる淋菌・クラミジアに関して、即日迅速検査を行う事が可能です。簡易的な抗原迅速検査とは異なり、精度の高いPCR検査を行い即日で結果を知る事が可能です。

夜だけ陰部がかゆいときに
自分でできる対策

夜だけ陰部がかゆいときは、まず刺激を減らすことが大切です。石けんやボディソープで強く洗いすぎると、皮膚や粘膜のバリアが弱まり、かゆみが悪化する原因になります。ぬるま湯でやさしく洗い、下着は締め付けの少ない通気性のよい素材を選びましょう。

ナプキンやおりものシートを長時間つけたままにすると、蒸れやかぶれの原因になります。こまめに交換し、できるだけ清潔で乾いた状態を保つことが大切です。また、市販薬を使う前に、かゆみの強さ、おりものの変化、におい、性交後の症状などを確認しましょう。症状が続く場合は検査で原因を調べることが大切です。

陰部のかゆみに対して行う検査と料金

検討すべき検査

  • カンジダ検査
  • 淋菌/クラミジア通常検査(3日程度)
  • 淋菌/クラミジア迅速検査(90分)

当院では、陰部のかゆみをはじめ、外陰部の赤みやヒリヒリ感、腫れ、白いおりもの、おりものの量・色・においの変化、排尿時の痛みなどの症状を確認したうえで、必要な診察や検査をご案内しています。陰部のかゆみで多くみられるカンジダの検査に加えて、淋菌・クラミジア検査にも対応しており、腟炎や性感染症の可能性をまとめて確認することができます。

淋菌・クラミジア検査は通常3日程度で結果を確認でき、迅速検査では約90分で結果をお伝えすることも可能です。検査結果はWebで確認でき、必要に応じてカンジダ性腟炎、淋菌感染症、クラミジア感染症に対する治療にも対応しています。五反田駅から徒歩2分、平日21時まで診療しているため、お仕事帰りにも受診しやすいクリニックです。

陰部のかゆみに関する検査料金・プラン

検査料金・プラン
カンジダ4,200 円
トリコモナス6,400 円
淋菌・クラミジアチェック
(性器)
7,400 円
淋菌・クラミジアチェック
(性器)【迅速】
14,000 円
マイコ・ウレアチェック(性器)11,400 円
おりものチェックオプション
(他の検査項目に追加する場合)
+3,000 円
女性器チェック21,800 円
パーフェクトチェック44,000 円

当院は自由診療のクリニックであり、保険証の提示が不要で匿名での検査が可能です。また、診察料(初診料・再診料)は無料ですので、相談だけでもまずはご相談ください。

生活習慣を改善しても陰部のかゆみが続く場合、性感染症が原因の可能性もあります。多くの性感染症は無症状感染も多いことから20〜30代女性には定期的な検査が推奨されています。東京検査クリニックでは、経過や症状、患者様の不安に合わせて必要な検査項目をご案内しています。

夜だけ陰部がかゆい場合によくある質問

夜だけ陰部がかゆくなるのはなぜですか?

夜は体が温まったり、下着や寝具で蒸れたりすることで、かゆみを感じやすくなることがあります。かぶれや乾燥だけでなく、カンジダや性感染症が関係している場合もあります。

陰部のかゆみは性病の可能性がありますか?

可能性はあります。クラミジアや淋菌、トリコモナスなどでは、おりものの変化、におい、排尿時の違和感、性交後の症状を伴うことがあります。かゆみだけで始まることもあるため注意が必要です。

おりものに変化がなければ様子を見てもよいですか?

おりものに変化がなくても、かゆみが数日以上続く場合や繰り返す場合は、原因を確認した方が安心です。初期の感染症では症状が軽いこともあります。

市販薬を使っても大丈夫ですか?

カンジダを繰り返していて症状が似ている場合は市販薬が選択肢になることもあります。ただし、初めての症状、におい・痛み・出血がある場合、性感染症の可能性がある場合は、自己判断で使う前に検査を検討しましょう。

洗えば洗うほど良くなりますか?

洗いすぎは逆効果になることがあります。石けんで強く洗うと皮膚や粘膜のバリアが弱まり、かゆみやかぶれが悪化することがあります。ぬるま湯でやさしく洗う程度にしましょう。

パートナーに症状がなければ性病ではありませんか?

パートナーに症状がなくても、性感染症を否定できるわけではありません。クラミジアや淋菌などは無症状のまま感染していることがあります。性交後から症状が出た場合は検査で確認することが大切です。

どのタイミングで受診・検査すべきですか?

かゆみが数日以上続く、おりものの量・色・においが変わった、性交後から違和感が出た、排尿時にしみる、下腹部痛がある、市販薬で改善しない場合は、早めに受診や検査を検討しましょう。

陰部のかゆみはパートナーに移りますか?

かゆみの原因によって異なります。かぶれや乾燥、下着・ナプキンによる刺激が原因であれば、基本的にパートナーへ移るものではありません。一方で、クラミジア・淋菌・トリコモナスなどの性感染症や、カンジダが関係している場合は、性行為を通じてパートナーにも影響する可能性があります。

特に、性交後からかゆみが出た場合、おりものの変化やにおい、排尿時の違和感を伴う場合は注意が必要です。パートナーに症状がなくても感染していることがあるため、症状が続くときは自己判断せず、検査で原因を確認しましょう。

まとめ|夜だけ陰部がかゆい場合も、続くときは検査で原因を確認しましょう

夜だけ陰部がかゆい場合でも、カンジダやかぶれだけでなく、クラミジア・淋菌などの性感染症が関係していることがあります。かゆみが数日以上続く、おりものの変化やにおい、性交後の違和感、排尿時のしみる感じがある場合は、自己判断で市販薬を続けるより、検査で原因を確認することが大切です。早めに原因を知ることで、適切な治療や再発予防につながります。

東京・五反田で性病検査をご希望の方は、東京検査クリニック五反田院の性病検査・診療案内をご確認ください。

記事監修:島田航 泌尿器科専門医

2018年東京科学大学(旧東京医科歯科大学)医学部を卒業後、東京科学大学、JAとりで総合医療センター、土浦協同病院、神栖済生会病院にて泌尿器科を歴任。性感染症外来・泌尿器科外来に従事。

所属学会:日本泌尿器科学会/日本生殖医学会/日本泌尿器内視鏡ロボティクス学会/日本産業衛生学会

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