女性の排尿時痛は性病?
膀胱炎との違い・原因・検査の目安を医師が解説

女性の排尿時痛は、細菌性膀胱炎で起こることが多い症状です。しかし、クラミジアや淋病、トリコモナス、性器ヘルペスなどの性感染症でも、排尿時に痛い、しみる、ヒリヒリするといった症状が現れることがあります。

頻尿や残尿感、血尿が目立つ場合は膀胱炎が疑われますが、おりものの増加や色・においの変化、不正出血、性交時痛などを伴う場合は、性感染症の可能性も考える必要があります。ただし、症状だけで膀胱炎と性病を正確に見分けることは困難です。

本記事では、女性の排尿時痛を引き起こす主な性病、膀胱炎との違い、性病以外の原因、受診すべき診療科、検査や治療の目安について医師が解説します。症状がある場合や感染の心当たりがある場合は、自己判断で様子を見続けず、適切な検査を受けましょう。

目次

女性の排尿時痛は膀胱炎が
多いものの、性病の可能性もあります

女性の排尿時痛で最も多い原因は、細菌が膀胱内に入り込むことで起こる急性膀胱炎です。排尿時、特に排尿の終わりに痛むほか、頻尿や残尿感、血尿などを伴うことがあります。日本泌尿器科学会でも、排尿時痛を起こす代表的な病気として急性膀胱炎が挙げられています。

一方で、クラミジアや淋菌などの性感染症によって尿道や子宮頸管に炎症が起こり、排尿時にしみる、ヒリヒリするといった症状が現れることもあります。女性の性感染症は症状が軽い、または無症状のことも多いため、排尿時痛だけで膀胱炎と性病を見分けることは困難です。

おりものの増加や色・においの変化、不正出血、下腹部痛を伴う場合や、新しいパートナーとの性行為、コンドームを使用しない性行為があった場合は、性病検査も検討しましょう。膀胱炎の治療を受けても改善しない場合も、尿検査だけでなくクラミジア・淋菌などの検査を受けることが大切です。

女性の排尿時痛は性病?
まず知っておきたいこと

女性の排尿時痛で多い原因は膀胱炎

女性の排尿時痛で最も多い原因の一つが、急性膀胱炎です。膀胱炎は、尿道から細菌が入り込み、膀胱の粘膜に炎症が起こることで発症します。排尿の終わりに強く痛む、何度もトイレに行きたくなる、尿が残っている感じがする、血尿が出るといった症状が代表的です。女性は男性より尿道が短く、肛門とも近いため、細菌が膀胱まで到達しやすい傾向があります。発熱や寒気、背中・腰の痛みを伴う場合は腎盂腎炎の可能性もあるため、早めの受診が必要です。

性病でも排尿時に痛みやしみる感覚が出る

クラミジアや淋菌などの性感染症でも、尿道や子宮頸管に炎症が起こることで、排尿時の痛みやヒリヒリ・しみる感覚が現れることがあります。膿のようなおりもの、黄緑色のおりもの、不正出血、性交時痛、下腹部痛を伴う場合は、性感染症の可能性を考えます。ただし、女性の性感染症は症状が軽い、またはほとんど症状がないことも少なくありません。新しいパートナーとの性行為やコンドームを使用しない性行為、パートナーの感染が判明した場合は、痛みが軽くても検査を検討しましょう。

症状だけで性病と膀胱炎を見分けるのは難しい

膀胱炎と性感染症は、どちらも排尿時痛や頻尿、下腹部の違和感などを起こすため、症状だけで見分けるのは困難です。膀胱炎では尿検査で白血球や細菌を確認し、必要に応じて尿培養を行います。一方、クラミジアや淋菌は、腟ぬぐい液や尿を用いた核酸増幅検査で調べます。

女性の排尿時痛を
引き起こす主な性病

性病排尿時痛の特徴伴いやすい症状・所見特徴
淋病(淋菌感染症)排尿時に強い痛みや灼熱感、
しみる感覚
黄色・黄緑色の膿性のおりもの、不正出血、下腹部痛、性交時痛無症状・軽症のケースもあるが
放置リスクあり
クラミジア排尿時に軽い痛みやしみる感覚おりものの増加、不正出血、性交時痛、下腹部痛無症状のケースが多いが
放置リスクあり
トリコモナス腟や外陰部の炎症により
排尿時にしみる感覚
泡状で黄緑色のおりもの、悪臭、外陰部のかゆみ・赤み腟炎や外陰炎による
「外側の排尿時痛」が中心
性器ヘルペス外陰部の水疱・潰瘍に尿が
触れて痛みを感じる
水疱、浅い潰瘍、外陰部痛、鼠径リンパ節の腫れ特に初感染では症状が
強くなりやすい
マイコプラズマ・
ジェニタリウム
排尿時の痛みや違和感おりもの、不正出血、性交時痛、下腹部痛無症状のケースが多いが
放置リスクあり

淋病(淋菌感染症)

淋菌が子宮頸管や尿道に感染する性病です。排尿時の強い痛みや灼熱感、黄色・黄緑色のおりもの、不正出血などがみられます。ただし、女性では症状が軽い、または無症状のことも多く、膀胱炎や腟炎と間違われることがあります。放置すると骨盤内炎症性疾患につながる可能性があります。

クラミジア

クラミジア・トラコマチスが子宮頸管や尿道に感染する性病です。排尿時のしみる感覚や痛み、おりものの増加、不正出血、性交時痛、下腹部痛などが現れることがあります。女性では無症状の感染が多いため、症状がなくても感染機会がある場合は検査が必要です。

トリコモナス

トリコモナス原虫が腟や尿道に感染して起こります。外陰部のかゆみや赤み、排尿時の痛み、性交時の不快感に加え、泡状で黄白色・黄緑色のおりものや悪臭がみられることがあります。尿が炎症を起こした外陰部に触れることで、強くしみるように感じる場合もあります。

性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルスへの感染によって、外陰部や腟の周囲に水疱や浅い潰瘍が生じる性病です。傷に尿が触れることで、排尿時に強い痛みやしみる感覚が起こります。初感染では発熱や倦怠感、鼠径部のリンパ節の腫れを伴うことがあり、治った後も再発する場合があります。

マイコプラズマ・ジェニタリウム

マイコプラズマ・ジェニタリウムという細菌が、尿道や子宮頸管に感染して炎症を起こします。排尿時痛やおりもの、不正出血、性交時痛などがみられますが、女性では無症状の場合も少なくありません。クラミジアや淋菌が陰性でも子宮頸管炎が続く場合に、検査を検討します。

女性の性病と膀胱炎はどう違う?

性感染症と膀胱炎の違いまとめ

比較項目性感染症(性病)膀胱炎
主な原因病原体が子宮頸管・尿道・腟・外陰部に
感染して炎症を起こす
主に尿道から侵入した細菌が
膀胱内で増殖して炎症を起こす
感染経路主に腟性交、オーラルセックスなどの
性的接触で感染
基本的には性行為で
直接うつる病気ではない
排尿時痛排尿時の痛みや灼熱感、尿が外陰部の炎症に
触れた際のしみる感覚
排尿時、特に排尿の終わりに
痛みや不快感が強くなるのが典型的
尿の症状排尿時痛はみられるが
頻尿や残尿感が目立たないことも多い
排尿時痛に加え、頻尿、残尿感、
尿の濁り、血尿などが現れやすい
おりものおりものの増加、黄色・黄緑色への変化、
悪臭などを伴う
通常、おりものの変化は
典型的な症状ではない
その他の症状不正出血、性交時痛、
外陰部のかゆみ、下腹部痛などを伴う
下腹部の痛みや不快感
無症状の可能性感染していても無症状または軽症のことあり一般的には排尿時痛、頻尿、
残尿感などの症状を自覚
主な検査腟ぬぐい液や尿などを用いて
核酸増幅検査(PCR検査)を行う
尿検査で白血球や細菌を確認し
必要に応じて尿培養検査を行う
パートナーの対応パートナーも検査・治療を受け
治療完了まで性行為を控える必要あり
通常、パートナーの検査や治療は必要ない

性行為後の排尿時痛は必ず性病?

性行為のあとに排尿時痛が現れても、必ずしも性病とは限りません。性行為によって尿道口から細菌が入り込むと膀胱炎を起こしやすく、摩擦による外陰部や尿道口の刺激でも、尿がしみることがあります。

一方、おりものの増加、性器のただれ、不正出血などがある場合は、クラミジアや淋病などの性病も考えられます。症状だけでは見分けにくいため、尿検査と性病検査を組み合わせて確認することが大切です。

性行為の後からの症状の場合、自己判断はせず検査で確認することは治療を早く始められるため重要です。

性病以外で女性の排尿時痛を
起こす原因

急性膀胱炎

急性膀胱炎は、尿道から侵入した大腸菌などが膀胱内で増え、膀胱粘膜に炎症を起こす病気です。女性は尿道が短いため発症しやすく、排尿によって炎症部分が刺激されることで、特に尿の終わりに痛みや灼熱感が現れます。頻尿・尿意切迫感・残尿感・血尿を伴うこともあります。尿検査で白血球や細菌を確認し、再発例や治りにくい場合は尿培養を行います。治療は年齢、妊娠の可能性、薬剤耐性などを踏まえて抗菌薬を選択します。発熱や腰痛がある場合は腎盂腎炎も疑います。

頻度としては多く、若い年代の方でも罹りやすい病気です。

腎盂腎炎

腎盂腎炎は、膀胱内の細菌が尿管をさかのぼり、腎盂や腎臓に炎症を起こす感染症です。膀胱炎を併発すると、排尿時痛や頻尿、残尿感が現れ、さらに高熱、悪寒、全身倦怠感、腰背部痛、吐き気などを伴います。尿検査・尿培養に加え、血液検査で炎症反応や腎機能を確認し、結石や尿路閉塞が疑われる場合は超音波検査やCTを行います。全身状態が良い軽症例は内服抗菌薬で治療できますが、脱水や嘔吐、強い倦怠感がある場合は入院して点滴抗菌薬が必要です。

膀胱内の細菌がより身体の奥へ侵入してしまった病気です。重症の場合は入院での加療を要します。

カンジダ性腟炎・外陰炎

カンジダ性腟炎・外陰炎は、腟内にもともと存在するカンジダ菌が増殖し、腟や外陰部に炎症を起こす病気です。強いかゆみ、赤み、腫れ、白いカス状のおりものが典型的で、尿が炎症や掻き傷のある外陰部に触れることで、しみるような排尿時痛が生じます。尿路そのものの感染ではない点が膀胱炎との違いです。診察では外陰部・腟内を観察し、腟分泌物の顕微鏡検査や培養検査を行います。治療には抗真菌薬の腟錠や外用薬を用い、症状や再発状況によって内服薬を選択します。

性行為や洗浄剤による刺激

性行為による摩擦や潤滑不足、強い洗浄、香料入りソープ、ビデの使いすぎなどで、外陰部や尿道口に細かな傷や刺激性皮膚炎が起こることがあります。尿が傷んだ粘膜に触れるため、排尿時にヒリヒリした痛みや、しみる感覚が生じます。診察では症状が出た時期、性行為との関係、使用した洗浄剤などを確認し、外陰部の視診と尿検査を行って膀胱炎や性感染症を除外します。治療は原因となる刺激を避け、ぬるま湯でやさしく洗い、必要に応じて保湿・保護剤を使用します。症状が続く場合は外陰部の皮膚疾患も調べます。

尿路結石・間質性膀胱炎など

尿路結石では、結石が尿路の粘膜を傷つけたり尿の流れを妨げたりすることで、血尿、脇腹から下腹部の強い痛み、頻尿、排尿時痛が起こります。一方、間質性膀胱炎・膀胱痛症候群は、尿培養で細菌が出ないのに、膀胱に尿がたまると痛みや圧迫感が強まり、頻尿を繰り返す病気です。尿検査・尿培養、超音波検査、CT、排尿日誌を行い、必要に応じて膀胱鏡で調べます。治療は結石の大きさや閉塞の有無に応じた鎮痛、排石治療、内視鏡治療などを選択し、間質性膀胱炎では生活指導、薬物療法、膀胱内注入療法や内視鏡治療を検討します。

当院でよくある
排尿時痛の相談パターン

相談例01|淋菌・クラミジア
20代女性

性行為の数日後から、排尿時にしみるような痛みが現れ、おりものの増加も気になって受診されたケースです。頻尿や残尿感は目立たなかったものの、新しいパートナーとの性行為があったため、膀胱炎だけでなく性感染症の可能性も考えて検査を行いました。

検査の結果、クラミジアと淋菌の同時感染が確認されました。それぞれに適した治療を行い、パートナーにも検査・治療をご案内しました。女性のクラミジアや淋病は症状が軽いことも多いため、排尿時痛におりものの変化や不正出血を伴う場合は、性病検査が重要です。

相談例02|細菌性膀胱炎・クラミジア
30代女性

排尿の終わりに強い痛みがあり、頻尿や残尿感も続くため受診されたケースです。症状からは膀胱炎が疑われましたが、性行為後からおりものの違和感もあったため、尿検査とあわせてクラミジア・淋菌検査を行いました。

尿検査では白血球と細菌が確認され、細菌性膀胱炎と診断されました。同時にクラミジアも陽性だったため、膀胱炎とクラミジアの両方に対して治療を行いました。膀胱炎と性感染症が重なることもあるため、症状や感染機会に応じて両方の検査を行うことが大切です。

女性の排尿時痛で性病検査を受ける目安

症状に対してどういったタイミングで医療機関を受診して性病検査を受けるべきでしょうか。

性感染症のクラミジア・淋菌に関しては、感染機会から数日、最低でも24時間空けてからの検査でないと陽性を拾えない事があります。性感染症については適切な検査時期を考慮しつつ、以下の様なシチュエーションでは受診を検討しましょう。

  • 症状がある場合は検査時期を待たずに受診する
  • おりものや不正出血を伴う場合
  • パートナーが性病と診断された場合
  • 膀胱炎の治療をしても改善しない場合
  • 排尿時痛を繰り返している場合

発熱や悪寒・背中の重さや痛みが症状としてある場合、性感染症よりも腎盂腎炎の疑いがありますので、日中であれば泌尿器科、夜間であれば夜間救急外来を行なっている病院へ連絡し、受診相談を行いましょう。

女性の排尿時痛に
対して行う検査・治療と料金

検討すべき検査・治療

  • 淋菌/クラミジア検査(3日程度で結果判明)
  • 淋菌/クラミジア迅速検査(90分で結果をお伝え)
  • 淋菌/クラミジア治療
  • カンジダ/トリコモナス検査・治療
  • マイコプラズマ検査・治療
  • 性器ヘルペス検査・治療
  • 性病予防薬

当院では、女性の排尿時痛やしみる感覚、おりものの増加・色やにおいの変化、不正出血、外陰部のかゆみなどがある方に対し、性行為の時期や症状、パートナーの感染歴を確認したうえで、必要な検査をご案内しています。淋菌・クラミジア検査は通常3日程度で結果を確認でき、早めに原因を知りたい方には、約90分で結果をお伝えする迅速PCR検査にも対応しています。陽性の場合は、当院で治療まで受けられます。

症状に応じて、カンジダ・トリコモナス、マイコプラズマ、性器ヘルペスなどの検査・治療も検討します。また、性感染症の再感染が不安な方や、今後の感染リスクを下げたい方は、性病予防薬についてもご相談いただけます。検査結果はWebで確認でき、五反田駅から徒歩2分、平日21時まで診療しているため、お仕事帰りや急な症状が現れた場合にも受診しやすいクリニックです。

クラミジア・淋菌の即日(90分)迅速PCR検査

淋菌の迅速検査を可能にするGeneXpert®︎
検体は専門スタッフが丁寧に取り扱い

当院では、クラミジア・淋菌の検査に迅速PCR検査機器(GeneXpertシステム)を導入しています。尿や分泌物などの検体から病原体の遺伝子を検出する検査で、一般的な外注検査よりも短時間で結果を確認しやすい点が特徴です。当院の場合は、90分程度で淋菌・クラミジア(性器・咽頭)の検査結果をお伝えする事が出来ます。

GeneXpert CT/NG Assayにおける陽性的中率・陰性的中率(※男性尿検体)

検査対象感度特異度陽性的中率陰性的中率
クラミジア98.5%99.8%96.5%99.9%
淋菌98.3%99.9%97.5%99.9%
陽性的中率・陰性的中率とは?

陽性的中率は「陽性と判定された人が実際に感染している割合」、陰性的中率は「陰性と判定された人が実際に感染していない割合」を示します。Xpert CT/NG Assayは、クラミジア・淋菌のDNAを検出するPCR検査であり、短時間で精度の高い結果確認が可能です。ただし、検査精度は検体の採取方法や感染からの経過時間にも影響されるため、症状や感染機会に応じて適切な時期に検査を受けることが大切です。

排尿時痛に対する検査から治療までの特徴

STEP
来院予約(Web予約可能)

Web予約は24時間受付中です

STEP
事前問診

詳しい症状(いつから・症状の程度・他の症状)を記載下さい

STEP
検体採取

専門スタッフが丁寧に説明いたします

STEP
結果はWeb確認

再来院は不要で検査結果はご自身のスマホから確認できます

STEP
治療

診断や症状に応じて治療を行います

排尿時痛に関する検査料金・プラン

検査料金・プラン
クラミジア・淋菌チェック7,400
クラミジア・淋菌
チェック【迅速】
14,000
マイコプラズマ・ウレアプラズマ
チェック
9,800
トリコモナス・カンジダ検査3,000
性器ヘルペス診察4,200
性病予防薬/回1,500~
スタンダードチェック21,800

当院は自由診療のクリニックであり、保険証の提示が不要で匿名での検査が可能です。また、診察料(初診料・再診料)は無料ですので、相談だけでもまずはご相談ください。

性感染症は無症状も多く、膀胱炎と重複感染している可能性もあります。避妊具をつけない性交渉などがあった場合など、何かの折につけて代表的な淋菌・クラミジアの陰性確認検査をしておくことを推奨しています。

女性の排尿時痛について
よくある質問

女性の排尿時痛で最も多い原因は何ですか?

排尿時痛を起こす代表的な病気は急性膀胱炎です。特に排尿の終わりに痛みが強くなり、頻尿や残尿感、尿の濁り、血尿などを伴うことがあります。ただし、性感染症や腟炎、外陰炎などでも排尿時痛は起こります。

排尿時痛だけで性病と膀胱炎を見分けられますか?

排尿時痛だけで両者を見分けることは困難です。頻尿や残尿感が強ければ膀胱炎、おりものの変化や不正出血、性交時痛があれば性感染症を疑いますが、症状が重なることもあります。尿検査と性感染症検査を組み合わせて判断します。

おりものに変化がなくても性病の可能性はありますか?

あります。女性のクラミジアや淋菌感染症は、感染していても無症状または症状が軽いことがあります。おりものに変化がなくても、感染の可能性がある性行為やパートナーの感染が判明している場合は、検査を検討しましょう。

性行為の直後に排尿時痛が出たら性病ですか?

性行為後の排尿時痛が、必ずしも性感染症とは限りません。摩擦による尿道口や外陰部への刺激、性行為をきっかけとした膀胱炎などでも起こります。ただし、おりものの変化や不正出血、感染機会がある場合は性感染症検査も必要です。

排尿時痛がある場合、検査時期まで待つべきですか?

症状がある場合は、自己判断で検査時期を待たずに医療機関へ相談しましょう。感染から間もない場合には、一度の検査で判断できず、後日再検査が必要になることもありますが、診察や尿検査によって治療が必要な状態か確認できます。

女性の排尿時痛ではどのような検査を行いますか?

膀胱炎が疑われる場合は、尿検査で白血球や細菌、潜血などを確認し、必要に応じて尿培養検査を行います。性感染症が疑われる場合は、尿や腟ぬぐい液などを用いてクラミジアや淋菌などを調べます。

膀胱炎の薬を飲んでも排尿時痛が治らない場合はどうしますか?

処方された抗菌薬を服用しても改善しない場合は、耐性菌や薬の不一致だけでなく、性感染症、腟炎、尿路結石など別の原因も考えます。自己判断で薬を追加・変更せず、尿培養や性感染症検査を含めた再評価を受けましょう。

すぐに受診したほうがよい症状はありますか?

高熱、悪寒、強い倦怠感、吐き気・嘔吐、腰や背中の痛みを伴う場合は、腎盂腎炎の可能性があります。重症化すると入院や点滴治療が必要になることもあるため、早めに医療機関を受診してください。

まとめ|排尿時痛におりものや不正出血を伴う場合は性病検査を

女性の排尿時痛は膀胱炎だけでなく、クラミジアや淋菌などの性感染症が原因となることもあります。特に、おりものの増加・色やにおいの変化、不正出血、下腹部痛を伴う場合や、膀胱炎の治療で改善しない場合は、早めに性病検査を受けましょう。症状だけで原因を見分けることは難しいため、尿検査や腟ぬぐい検査などで確認し、適切な治療につなげることが大切です。

記事監修:島田航 泌尿器科専門医

2018年東京科学大学(旧東京医科歯科大学)医学部を卒業後、東京科学大学、JAとりで総合医療センター、土浦協同病院、神栖済生会病院にて泌尿器科を歴任。性感染症外来・泌尿器科外来に従事。

所属学会:日本泌尿器科学会/日本生殖医学会/日本泌尿器内視鏡ロボティクス学会/日本産業衛生学会

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