性病検査は何日後から正確?
感染後すぐ受けるべきか検査のタイミングを解説

性病検査を受けたいと思っても、「性行為の何日後なら正確にわかるのか」「すぐ検査しても意味があるのか」と不安になる方は少なくありません。性病には、感染してから検査で反応が出るまでに一定の期間があり、検査のタイミングが早すぎると、感染していても陰性と出ることがあります。

この記事では、性病検査が何日後から正確にわかるのか、クラミジア・淋菌・梅毒・HIVなど感染症ごとの検査タイミング、早すぎる検査で陰性だった場合の再検査の目安について解説します。

この記事のまとめ
  • 性病検査を受ける適切な時期は、感染症の種類や検査方法によって異なる。
  • クラミジア・淋菌は性行為から24時間以降で検査可能。
  • HIVは抗原抗体検査で18〜45日、梅毒は6~8週間経過してから血液検査で検出可能。
  • 排尿痛・尿道からの膿・性器のただれなどがある場合は、検査時期を待たずに受診する。
  • 検査が早すぎた場合やパートナーの感染が判明した場合は、再検査を検討する。
目次

性行為から何日後なら性病検査できる?
【翌日・1週間・2週間・1か月】

「昨日性行為をしたけれど、今日検査しても意味がある?」「1週間経てば性病検査は正確?」と疑問に思う方も多いでしょう。

性病検査では、単に「検査を受けられるか」だけではなく、その時点の陰性結果をどこまで信用できるかが重要です。感染して間もない時期でも検査自体は可能なことがありますが、早すぎる検査では感染を見逃す可能性があります。

感染機会からの期間ごとの考え方をまとめると、次のようになります。

性行為からの期間淋菌・クラミジアHIV・梅毒
翌日〜数日後検査可能早すぎる
1週間後十分検査を検討しやすい早すぎる
2週間後十分検査を検討しやすい早すぎる
1か月後以降十分検査を検討しやすい検討できる時期(期間を空け再検査も考慮)

性行為の翌日〜数日後

性行為の翌日や2〜3日後でも、クラミジア・淋菌などの検査を受けること自体は可能です。ただし、この時期は感染していたとしても検体中の菌量がまだ少なく、検査で検出できない可能性があります。そのため、翌日や数日後の検査で陰性だったからといって、感染を完全に否定できるわけではありません。

一方、すでに排尿時痛、尿道からの膿、強い違和感、おりものの変化、陰部のできものなどが出ている場合は、日数にかかわらず受診を検討してください。症状や性行為の内容から必要な検査を行い、時期が早い場合には後日再検査するという方法があります。

性行為から1週間後

性行為から1週間程度経過すると、クラミジア・淋菌・マイコプラズマなど、尿やぬぐい液を使った遺伝子検査を検討しやすくなります。ただし、「1週間経てばすべての性病を確実に否定できる」という意味ではありません。 クラミジアや淋菌についても、感染機会や検査部位などによっては、もう少し期間を空けて検査または再検査した方がよいことがあります。

また、梅毒やHIVなどの血液検査については、1週間ではまだ早い場合が多く、この時点の陰性のみで感染を否定することはできません。

性行為から2週間後

性行為から2週間程度経過していれば、クラミジア・淋菌などを調べるタイミングとして適した時期の一つと考えられます。特に症状がないものの、「新しいパートナーと性行為をした」「コンドームを使用しなかった」「風俗を利用した」などの理由で一度確認しておきたい場合には、クラミジア・淋菌などの検査を考えやすい時期です。

ただし、梅毒・HIV・B型肝炎などについては2週間では十分な期間とはいえない場合があります。2週間後の検査ですべての性病を一度に否定できるわけではない点には注意が必要です。

性行為から1か月後以降

性行為から1か月程度経過すると、クラミジア・淋菌などに加えて、梅毒やHIVなど血液で調べる感染症についても検査を検討できる時期になります。

梅毒では感染初期に血液検査が陰性となることがあり、最近の感染が強く疑われる場合には、初回検査が陰性でも時間を空けて再検査することがあります。HIVについても、1か月後であれば第4世代抗原抗体検査で感染を検出できるケースが多くなりますが、1か月という日数だけで一律に感染を完全否定することはできません。 静脈血を用いた抗原抗体検査のウインドウ期を18〜45日としており、使用する検査方法によって適切な検査時期が異なります。

性病ごとの検査タイミングの目安

今度は、感染症の原因別に検査タイミングの目安を見ていきましょう。パートナーから「〇〇という性感染症に感染していた」と言われた場合は、特にその項目について正しく検査出来るように検査タイミングを考えておくことが大切です。

<検査できる時期」と「正確性が高い時期」の目安>

スクロールできます
感染症検査可能な時期の目安正確性が高くなりやすい
時期の目安
クラミジア数日後以降1週間後以降
淋菌数日後以降1週間後以降
マイコプラズマ・
ウレアプラズマ
数日後以降1週間後以降
梅毒6-8週間後以降8週間後以降
HIV4週間後以降6週間〜3か月後
B型肝炎2か月後以降3か月後以降
C型肝炎3ヶ月後以降3か月後以降
膣トリコモナス数日後以降1〜2週間後以降
カンジダ症状がある時点症状がある時点

※検査法・施設によって異なるため、あくまで目安になります。

クラミジア

クラミジアは、感染機会から24時間以降で検査可能となります。更に、数日後以降ではより尿検査やぬぐい検査で確認を検討できます。ただし、感染直後は菌の量が少なく、検査で検出されにくいことがあります。そのため、より正確性を重視する場合は1週間後以降が目安です。

淋菌

淋菌も、感染機会から24時間以降で検査可能となります。更に、数日後以降ではより尿検査・膣ぬぐい検査・咽頭ぬぐい検査などで確認を検討できます。淋菌は比較的症状が早く出ることもありますが、感染直後は菌量が少なく、陰性になる可能性があります。排尿時の痛みや膿、のどの違和感がある場合は、早めに相談し、必要に応じて再検査を行います。

マイコプラズマ・ウレアプラズマ

マイコプラズマ・ウレアプラズマは、感染機会から数日後以降に尿検査やぬぐい検査で確認を検討できます。遺伝子検査で菌の有無を調べますが、感染直後は菌量が十分でないことがあり、早すぎる検査では陰性になる可能性があります。症状や感染機会を踏まえ、1週間後以降の検査や再検査を検討します。

梅毒

梅毒は血液検査で確認しますが、感染直後は抗体がまだ十分に作られていないため、陰性になることがあります。一般的には、感染機会から6~8週間後以降が検査の目安です。より確実に確認したい場合は、8週間後以降の検査も検討されます。しこり、ただれ、発疹などがある場合は早めの受診が大切です。

HIV

HIVは検査法によって検出できる時期が異なります。NAT検査では10〜33日後、抗原抗体検査では18〜45日後、抗体検査では23〜90日後が検出目安とされています。これは、感染後にウイルス量・抗原・抗体が検出可能な量まで増える時期が異なるためです。早期検査で陰性でも、時期によっては再検査が必要です。HIV検査は性行為から何日後に受けるべきか・検査方法別のウインドウピリオドについて詳しく解説しています。当院では抗原抗体検査に関して、4週間は空けてからの検査を推奨しています。

国内では現在、HIVのスクリーニング検査としては「第4世代抗原抗体検査」を行う事が主流です。

B型肝炎

B型肝炎は血液検査で、HBs抗原やHBs抗体、HBc抗体などを確認します。感染直後は血液中の抗原や抗体が十分に検出されないことがあるため、一般的には2か月後以降が検査の目安です。より確実に確認するには、3か月後以降の再検査を検討します。

C型肝炎

C型肝炎は、HCV RNAであれば感染後1〜2週間程度で検出されることがあります。一方、一般的なスクリーニングで用いられるHCV抗体検査では、抗体が作られるまで時間がかかり、12週間程度のウインドウ期があります。そのため、早期感染が心配な場合は検査法の選択が重要です。

すぐに検査を受けるべき症状

排尿時の痛み・尿道の違和感

性行為後に排尿時の痛みやしみる感じ、尿道のムズムズ感が出た場合は、クラミジアや淋菌などによる尿道炎の可能性があります。症状が軽くても感染していることがあるため、早めの検査を検討しましょう。

尿道や膣からの分泌物

尿道から膿のような分泌物が出る、または膣のおりものの量・色・においが変わった場合は、性感染症による炎症が起きている可能性があります。放置すると症状が悪化したり、パートナーへ感染を広げることがあります。

陰部のかゆみ・赤み・ただれ

陰部のかゆみ、赤み、ただれは、カンジダや性器ヘルペス、細菌による炎症などで起こることがあります。蒸れやかぶれが原因のこともありますが、性行為後に症状が出た場合は性病の可能性も考えて検査を検討しましょう。

水ぶくれ・潰瘍・できもの

陰部に水ぶくれ、潰瘍、痛みを伴うできものがある場合は、性器ヘルペスや梅毒などの可能性があります。見た目だけで原因を判断するのは難しく、感染力がある状態のこともあるため、早めに診察・検査を受けることが大切です。

パートナーが性病陽性

パートナーが性病陽性だった場合、自分に症状がなくても感染している可能性があります。クラミジアや淋菌などは無症状のまま経過することも多いため、症状の有無にかかわらず検査を受け、必要に応じて治療を行うことが重要です。

症状があればそれだけで検査推奨になります。

陰性でも再検査を検討するケース

日が浅い時期に検査を受けた場合

感染機会から日が浅い時期に検査を受けた場合、結果が陰性でも感染を完全に否定できないことがあります。感染直後は、体内の菌やウイルスの量が少なかったり、血液検査で確認する抗体・抗原が十分に増えていなかったりするためです。特に、検査後も排尿時の痛み、分泌物、陰部のかゆみ、発疹などの症状が続く場合や悪化している場合は、再検査や診察を検討しましょう。

陽性的中率・陰性的中率に影響が出る可能性があります。

性病検査では、検査の感度・特異度だけでなく、感染機会からの経過期間や検体採取部位も結果の信頼性に影響します。特に感染直後の陰性結果は、検査性能が高くても感染を否定できない場合があります。性病検査の感度・特異度・陽性的中率・陰性的中率と検査精度の考え方についても解説しています。

パートナーの感染が判明した場合

パートナーの感染が判明した場合は、自分に症状がなくても感染している可能性があります。クラミジアや淋菌などは無症状で経過することもあるため、陰性結果だけで安心せず、感染機会や検査時期をふまえて判断することが大切です。HIV・梅毒・B型肝炎・C型肝炎などの血液検査項目は、反応が出るまでに時間がかかるため、確実に確認したい場合は適切な時期に再検査を検討しましょう。

当院の性病検査の特徴

東京検査クリニックは性感染症専門のクリニックです。五反田駅から徒歩2分・プライバシーに配慮した空間で安心して医師に相談もしくは希望の検査を行うことができます。「自分の症状は本当に性病なのか」「どの検査をすればいいのか分からない」と言った方も多く来院されます。

クラミジア・淋菌の即日迅速PCR検査

淋菌の迅速検査を可能にするGeneXpert®︎
検体は専門スタッフが丁寧に取り扱い

当院では、GeneXpert®︎を使用したクラミジア・淋菌の迅速PCR検査に対応しており、性器・咽頭の検体について約90分で結果を確認できます。ただし、即日迅速検査は結果が早く判明する検査であり、感染直後から確実に検出できるわけではありません。性感染症の即日迅速検査の項目・結果判明時間・料金についてもご案内しています。

検査料金・プラン

検査料金・プラン
クラミジア・淋菌チェック7,400 円
クラミジア・淋菌
チェック【迅速】
14,000 円
血液チェック8,400 円
ベーシックチェック12,800 円
スタンダードチェック21,800 円

当院は自由診療のクリニックであり、保険証の提示が不要で匿名での検査が可能です。また、診察料(初診料・再診料)は無料ですので、悩みだけでもまずはご相談ください。

検査の正確性に関するよくある質問

性行為の翌日に性病検査を受けても正確ですか?

感染機会の翌日では、感染していても検査で検出できない可能性があります。 性病には感染してから検査で陽性になるまでの期間があり、検査が早すぎると「偽陰性」になることがあります。

性行為から1週間後なら性病検査は正確ですか?

クラミジア・淋菌・マイコプラズマなど、尿やぬぐい液を用いて調べる感染症では、感染機会から1週間程度経過すると検査の精度が高くなりやすくなります。

性病検査が陰性なら、感染していないと考えて大丈夫ですか?

適切な時期・適切な部位を検査して陰性であれば、感染している可能性は低くなります。 ただし、検査時期が早すぎる場合には、感染していても陰性になることがあります。

尿検査が陰性なら、クラミジアや淋菌は完全に否定できますか?

いいえ。尿検査で確認できるのは主に性器・尿道の感染です。オーラルセックスによって咽頭にクラミジアや淋菌が感染している場合には、咽頭ぬぐい液などを用いた検査が必要になります。

HIV検査は1か月後なら正確ですか?

HIV検査は、使用する検査方法によって正確性が高くなる時期が異なります。HIVを検出できる目安は、NATで感染機会から10〜33日、静脈血を用いた抗原抗体検査で18〜45日、抗体検査で23〜90日です。

梅毒検査が陰性なら、梅毒ではありませんか?

感染して間もない時期では、梅毒に感染していても血液検査が陰性になることがあります。梅毒検査では主にRPRとTP抗体などの血清反応を確認しますが、感染初期には抗体が十分に増えていないため、検査で捉えられない場合があります。

まとめ|性病検査は感染症ごとに正確なタイミングが異なります

性病検査は、感染症の種類によって検査できる時期や正確性が高くなるタイミングが異なります。クラミジア・淋菌などは比較的早い時期から検査できますが、HIV・梅毒・肝炎などの血液検査は、感染から一定期間を空ける必要があります。検査が早すぎると、感染していても陰性となることがあるため注意が必要です。また、症状がある場合は推奨時期まで待たずに受診し、性行為の内容に応じて尿・咽頭・膣・血液など適切な部位を検査することが重要です。

東京・五反田で性病検査をご希望の方は、東京検査クリニック五反田院の性病検査・診療案内をご確認ください。

記事監修:島田航 泌尿器科専門医

2018年東京科学大学(旧東京医科歯科大学)医学部を卒業後、東京科学大学、JAとりで総合医療センター、土浦協同病院、神栖済生会病院にて泌尿器科を歴任。性感染症外来・泌尿器科外来に従事。

所属学会:日本泌尿器科学会/日本生殖医学会/日本泌尿器内視鏡ロボティクス学会/日本産業衛生学会

▪️ 参考文献

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3)Shah D, Marfatia YS. Serological tests for syphilis. Indian J Sex Transm Dis AIDS. 2019;40(2):186-191.

4)Moorman AC, de Perio MA, Goldschmidt R, et al. Testing and Clinical Management of Health Care Personnel Potentially Exposed to Hepatitis C Virus — CDC Guidance, United States, 2020. MMWR Recomm Rep. 2020;69(6):1-8.

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