HIV感染リスクの高い行為とは?
性行為・オーラル・キスでうつる可能性と検査目安

HIVは、感染経路が限られている一方で、「どの行為でうつる可能性があるのか」「オーラルセックスやキスでも感染するのか」と不安になる方が少なくありません。特に、コンドームを使用しない性行為や、相手の感染状況が分からない行為があった場合、検査を受けるべきか迷うこともあります。

HIVの感染リスクは、性行為の種類や粘膜・出血の有無、コンドームの使用状況などによって大きく変わります。リスクが高い行為もあれば、日常生活や通常のキスのように感染の可能性が極めて低い行為もあります。

この記事では、HIV感染リスクが高い性行為、オーラルセックスやキスでうつる可能性、検査を受ける時期の目安についてわかりやすく解説します。不安な行為があった方は、自己判断で安心せず、適切なタイミングでHIV検査を受けることが大切です。

目次

HIV感染リスクはコンドームなしの
肛門/腟性交・注射器の打ち回しで高い

HIV感染リスクが高い行為は、コンドームを使用しない肛門性交、コンドームを使用しない腟性交、注射器の打ち回しです。HIVは、血液・精液・腟分泌液・直腸分泌液などに含まれ、これらの体液が粘膜や傷口に触れることで感染する可能性があります。

なかでも、コンドームなしの肛門性交はHIV感染リスクが高い性行為です。CDCの推定では、HIV陽性者との1回の接触あたり、受け側の肛門性交は約1.38%挿入側の肛門性交は約0.11%とされています。直腸粘膜は傷つきやすく、精液や血液が粘膜に触れやすいため、腟性交よりも感染リスクが高くなります。

腟性交でも、コンドームを使用しない場合はHIV感染リスクがあります。CDCの推定では、HIV陽性者との1回の接触あたり、受け側の腟性交は約0.08%挿入側の腟性交は約0.04%とされています。1回あたりの数値だけを見ると低く見えるかもしれませんが、性行為の回数が増えるほど累積リスクは高くなります。また、梅毒・淋菌・クラミジアなど他の性感染症がある場合や、性器に傷・ただれ・出血がある場合は、HIVが体内に入りやすくなるため注意が必要です。

血液を介した感染では、注射器の打ち回しがリスク行為です。CDCの推定では、注射薬物使用における注射器の共有は、1回あたり約0.63%とされています。血液が直接体内に入る可能性があるため、性的接触とは別にHIV感染リスクが高い行為です。

引用:HIV Risk and Prevention Estimates – CDC
※「%」は相手がHIV陽性で、治療によりウイルス量が抑えられていない場合の1回あたりの平均的な感染リスク

HIVはどのように感染する?
主な感染経路

HIVは血液・精液・腟分泌液・直腸分泌液などに含まれる

HIVは、感染している人の血液・精液・腟分泌液・直腸分泌液などに含まれます。これらの体液が性行為などで相手の体内に入ると、感染につながります。一方で、汗・涙・唾液などに含まれるウイルス量は少なく、通常の接触で感染することは基本的にありません。

感染が成立しやすいのは粘膜や傷口に体液が触れたとき

HIVは、体液が皮膚に触れただけで簡単に感染するわけではありません。感染が成立しやすいのは、血液・精液・腟分泌液などが、性器・肛門・口の中などの粘膜や、切り傷・ただれなどの傷口に触れたときです。特に、性行為で粘膜が傷つくと感染リスクが上がります。

皮膚は体内に異物をいれないためのバリアであり、皮膚に触れただけでの感染は通常起こりません。

日常生活では基本的にHIVに感染しない

HIVは感染力が強いウイルスではなく、通常の日常生活でうつることは基本的にありません。握手、ハグ、同じお風呂やトイレの使用、食器の共有、回し飲みなどでHIVに感染することはありません。

同様に、唾液・汗・涙だけで感染することは通常ありません。そのため、会話、咳、くしゃみ、軽いキス、汗が触れることなどでHIVに感染する心配は基本的に不要です。ただし、口の中に明らかな出血があり、血液が相手の粘膜や傷口に触れるような特殊な状況では注意が必要です。

HIV感染で問題になるのは、主に性行為血液を介した接触母子感染です。

HIV感染リスクが高い性行為

HIV感染を考える際に危険な性行為はどれに当たるかが気になると思います。アメリカのCDC(Centers for Disease Control and Prevention:疾病対策予防センター)が貴重なデータを公表していますので、確認しておきましょう。

性行為HIV感染リスクの目安詳細
コンドームなしの肛門性交受け側:約1.38%
挿入側:約0.11%
直腸粘膜は傷つきやすく精液や血液が粘膜に触れやすいため、腟性交よりもリスクが高くなる
コンドームなしの腟性交受け側:約0.08%
挿入側:約0.04%
コンドームを使用しない場合はHIV感染リスクがあり、行為の回数が増えるほど累積リスクは高くなる

出血を伴う性行為

出血を伴う性行為では、HIVを含む血液が粘膜や傷口に触れる可能性があるため感染リスクが上がります。特に、肛門性交、性器のただれ、月経血、口内出血などがある場合は注意が必要です。

射精を伴う性行為

射精があると、精液が腟・直腸・口腔などの粘膜に触れるため、HIV感染リスクが上がる可能性があります。特にコンドームなしの肛門性交・腟性交で射精があった場合は注意が必要です。オーラルセックスではHIVリスクは低いものの、口内射精、口内炎、歯ぐきの出血がある場合はリスクが上がる可能性があります。

梅毒・淋菌・クラミジアなど他の性感染症がある状態での性行為

梅毒・淋菌・クラミジアなどの性感染症があると、粘膜の炎症、ただれ、傷が生じやすくなり、HIVが体内に入りやすくなります。そのため、HIVが心配な行為があった場合は、HIVだけでなく、梅毒・淋菌・クラミジアなども一緒に検査することが重要です。

相手のHIV感染状況が不明な場合の性行為

相手のHIV感染状況が不明な場合、実際のリスクは「相手がHIVに感染しているか」「治療でウイルス量が抑えられているか」によって大きく変わります。HIV陽性でも治療によりウイルス量が検出限界未満に抑えられている場合、性行為による感染リスクは実質的にない(U=U)とされています。一方で、感染状況や治療状況が不明な場合は、行為内容に応じて検査を検討します。

U=Uとは?

U=Uは、HIV陽性であっても、治療をきちんと続けてウイルス量が十分に抑えられていれば、性行為によってHIVを他の人にうつすことはない、という考え方です。具体的には、抗HIV療法を継続し、血液中のウイルス量が200 copies/mL未満の状態を6か月以上保てている場合を指します。「Undetectable=検出限界値未満」であれば「Untransmittable=性行為では感染しない」というメッセージとして、世界中で広く発信されています。

行為別|HIVに感染する可能性

行為HIV感染リスクの目安補足
肛門性交受け側:約1.38%
挿入側:約0.11%
特に受け側は直腸粘膜が傷つきやすく、腟性交よりもリスクが高い
腟性交受け側:約0.08%
挿入側:約0.04%
1回あたりのリスクは肛門性交より低いものの、行為の回数が増えるほど累積リスクは高くなる
フェラチオ低い口内射精があった場合や、口内炎・歯ぐきの出血がある場合はリスクが上がる
クンニリングス低い月経血や性器からの出血がある場合、口の中に傷や出血がある場合は、血液を介して感染リスクが上がる
キス極めて低い通常のキスやディープキスでHIVに感染する可能性は極めて低いが口の中に明らかな出血がある場合は例外的に注意が必要
手マン・手コキ低い手に血液が付着している場合や、傷口・粘膜に血液や体液が直接触れる場合は注意
性具の共有状況により注意性具に血液・精液・腟分泌液・直腸分泌液が付着したまま共有すると、粘膜や傷口を介して感染リスクとなる

オーラルセックス

フェラチオによるHIV感染リスクは、肛門性交や腟性交と比べると低いとされています。ただし、口内射精があった場合や、口内炎・歯ぐきの出血・喉の炎症がある場合は、精液や血液が粘膜に触れるため注意が必要です。

クンニリングスによるHIV感染リスクも低いと考えられます。ただし、月経血や性器からの出血がある場合、口の中に傷や出血がある場合は、血液を介してリスクが上がる可能性があります。HIVよりも梅毒など他の性感染症に注意が必要です。

キス

通常のキスやディープキスでHIVに感染する可能性は極めて低いです。HIVは唾液だけでは感染しにくく、日常的な接触でうつることは基本的にありません。ただし、双方の口の中に明らかな出血がある場合は例外的に注意が必要です。

オーラルセックスでHIVはうつる?

オーラルセックスだけでHIVに感染するリスクは、肛門性交や腟性交と比べて低いとされています。唾液にはHIVが感染力を保ちにくい環境があり、通常は体内に入るウイルス量も少ないためです。ただし、口内射精があった場合や、口内炎・歯ぐきの出血・喉の炎症がある場合は注意が必要です。精液や血液が口の中の粘膜や傷口に触れることで、感染リスクが上がります。

オーラルセックスでは、HIVよりも咽頭クラミジアや咽頭淋菌に注意が必要なことがあります。不安な行為があった場合は、HIV検査だけでなく、喉の性感染症検査もあわせて検討しましょう。

喉の性病は症状がないことが多く、あったとしても風邪と見分けがつかないため長期間保有している事もあり得ます。

キスでHIVはうつる?
唾液・ディープキス・口内炎がある場合

唾液だけでHIVに感染する可能性は極めて低いです。HIVは血液・精液・腟分泌液・直腸分泌液などを介して感染するウイルスであり、唾液に触れただけで感染することは通常ありません。そのため、日常的なキスで過度に心配する必要はありません。

通常のキスやディープキスでHIVに感染する可能性はほとんどありません。ただし、口の中に明らかな出血がある場合は例外的に注意が必要です。血液が相手の口の中の傷や粘膜に触れるような状況では、理論上リスクがゼロとは言い切れません。

キスでHIVに感染する可能性は極めて低い一方で、ヘルペスや梅毒などはキスや口周りの接触で感染するケースがあります。唇や口の中に水ぶくれ、ただれ、しこり、痛みなどがある場合は、HIV以外の性感染症も考えて相談・検査を検討しましょう。

HIV感染リスクが上がる条件

次に、シチュエーション別でリスクが高まる条件についてまとめます。大規模な研究がなく、「これをしたら何%リスク増加」とは言えませんがHIV感染が通常よりも上がりやすい条件は以下になります。

  • コンドームを使用していない
  • 肛門性交があった
  • 射精があった
  • 出血・傷・口内炎・性器のただれがある
  • 相手のHIV感染状況がわからない
  • 相手がHIV陽性で治療状況が不明
  • 梅毒・淋菌・クラミジアなど他の性感染症がある

いたずらに不安になるのではなく、「自分側の要因」と「相手側の要因」とで整理して考えることが大切です。

HIVに基本的に感染しない行為

HIVについての感染リスクを冷静に評価するために感染しにくい行為を押さえておく事も重要です。「この行為では感染確率は高くない」と認識する事でHIV感染に対するリスク評価の材料になります。

  • 握手・ハグ
  • 同じお風呂・トイレの共有
  • 食器の共有・回し飲み
  • 汗・涙・唾液に触れること
  • 蚊に刺されること

心配な方は適切な時期に検査で陰性を得る事で、非感染を確認しましょう。

HIV検査の適切な検査時期の目安

HIV検査は、不安な行為の直後に受けても、感染していた場合でも検査で反応が出ず「陰性」と判定されることがあります。これは、感染してから検査で確認できるようになるまでに一定の期間(=ウィンドウピリオド)のためです。現在よく用いられる第4世代抗原抗体検査では、HIV抗原と抗体の両方を調べることができ、感染機会からおおむね1か月以降が検査時期の目安とされています。症状の有無だけでは感染の判断はできないため、不安な行為があった場合は、適切な時期に検査を受けることが大切です。

感染機会から早い時期に検査を受けて陰性だった場合でも、検査時期が早すぎると感染を完全には否定できません。そのため、検査を受けた時期や行為の内容によっては、医師の判断で再検査をおすすめする場合があります。第4世代抗原抗体検査では1か月以降がひとつの目安ですが、より確実に確認したい場合や不安が残る場合には、感染機会から3か月後の再検査も検討します。HIVは早期発見により適切な治療につなげられる感染症です。

血液検査で分かる梅毒やB型肝炎なども、血中で陽性を拾うために感染から一定期間(ウィンドウピリオド)を要します。

行為別|HIV検査を受ける目安

次に、HIV検査を受ける目安についてまとめます。「キスでもHIVは移る」と医学的に正しくない情報に迷わされて不安になる方もいますが感染経路やウイルス侵入の機序からはリスク行為に併せて検査を検討することが重要です。

行為HIV感染リスクHIV検査の目安
コンドームなし肛門性交高い検査推奨
コンドームなし腟性交あり検査推奨
オーラルセックスのみ低い状況により検討
キスのみ極めて低い通常は優先度低め
出血・口内炎あり状況により上昇検査を検討
相手がHIV陽性・治療状況不明注意早めに相談

不安な性行為+症状がある場合も検査で陰性を確認しましょう

HIVの初期症状として、発熱、喉の痛み、倦怠感、リンパ節の腫れ、発疹、筋肉痛などが出ることがあります。ただし、これらは風邪や他の感染症でもよくみられる症状で、症状だけでHIV感染を判断することはできません。不安な性行為のあとに体調変化がある場合は、自己判断せず、適切な時期にHIV検査を受けて陰性を確認することが大切です。

HIV感染を防ぐためにできること

HIV感染を防ぐための行動を意識しておく事で感染リスクを減らすことができます。大切なことはコンドームをつけることで物理的な粘膜感染のリスクを減らすことと、他の性感染症による症状出現時に放置せず検査を受けることです。

  • コンドームを正しく使用する
  • 不安な行為があったら検査を受ける
  • 性感染症を放置しない
  • PEP・PrEPという予防方法を知っておく
  • パートナーと検査状況を共有する

PEP・PrEPについて

PEPは、HIV感染の可能性がある行為の「あと」に行う緊急予防です。性行為中のコンドーム破損、HIV陽性または不明の相手との高リスク行為などが対象になります。原則として72時間以内に開始し、通常28日間内服します。早いほど効果が期待されます。

PrEPは、HIV感染リスクがある人が、感染機会の「まえ」から予防薬を使う方法です。継続的にリスクがある場合に検討され、内服薬や注射薬があります。開始前にはHIV陰性の確認が必要で、使用中も定期的な検査が必要です。性感染症全般を防ぐものではありません

当院で出来るHIVと
その他性感染症の検査

当院で出来ること

  • HIV通常検査(2日程度で結果が出ます)
  • HIV迅速検査(20分で結果をお伝え)
  • 梅毒検査

当院では、不安な性行為からの経過日数や行為内容、コンドームの使用状況、発熱・喉の痛み・発疹・リンパ節の腫れなどの症状を確認したうえで、HIV検査を行います。HIV通常検査は約2日程度、HIV迅速検査は約20分で結果をご案内できます。検査結果はWebで確認でき、必要に応じて再検査の時期や他の性感染症検査についてもご案内します。

五反田駅から徒歩2分、平日21時まで診療しているため、お仕事帰りにも受診しやすい環境です。保険証やマイナンバーカードは不要で、匿名での検査にも対応しています。HIVは感染直後に検査をしても正確に判定できない時期があるため、不安な行為があった場合は、検査のタイミングも含めてご相談ください。不安を抱えたままにせず、まずは検査で確認しましょう。

HIVに対する検査から治療までの特徴

STEP
来院予約(Web予約可能)

Web予約は24時間受付中です

STEP
事前問診

詳しい症状(いつから・症状の程度・他の症状)を記載下さい

STEP
検体採取

専門スタッフが丁寧に説明いたします

STEP
結果はWeb確認

再来院は不要で検査結果はご自身のスマホから確認できます

STEP
治療

診断や症状に応じて治療を行います

HIVに関する検査料金・プラン

検査料金・プラン
HIV検査4,200
HIV検査【迅速】7,200
梅毒検査4,200
ベーシックチェック12,800
スタンダードチェック21,800

当院は自由診療のクリニックであり、保険証の提示が不要で匿名での検査が可能です。また、診察料(初診料・再診料)は無料ですので、相談だけでもまずはご相談ください。

HIVに関しては、急性期の症状(インフルエンザ様症状)が出る方もいますが、無症状で潜伏して経過するウイルスになります。不安な性行為があった場合は、適切な時期に血液検査で陰性を確認することでHIVへの非感染を確認できます。もしご不安で悩まれていましたら、医師に相談の上、リスクを整理して検査で確認していきましょう。

HIV感染リスクについて
よくある質問

コンドームなしの性行為はHIV感染リスクがありますか?

はい、リスクがあります。HIVは血液・精液・腟分泌液・直腸分泌液などを介して感染するため、コンドームなしの腟性交・肛門性交では感染リスクがあります。特に肛門性交は粘膜が傷つきやすく、リスクが高い行為とされています。

オーラルセックスだけでもHIVに感染しますか?

オーラルセックスによるHIV感染リスクは低いとされています。ただし、口内射精があった場合、口内炎・歯ぐきの出血・喉の炎症がある場合、相手に出血や性感染症がある場合などは、リスクが上がる可能性があります。

キスやディープキスでHIVに感染しますか?

通常のキスやディープキスでHIVに感染する可能性はほとんどありません。HIVは唾液だけでは感染しません。ただし、双方の口の中に明らかな出血がある場合などは、例外的に注意が必要です。

コンドームを使えばHIVは完全に防げますか?

コンドームを正しく使用することで、HIVを含む性感染症のリスクを大きく下げることができます。ただし、破れ・外れ・途中からの使用などがあると予防効果は下がります。不安な行為があった場合は、検査で確認することが大切です。

相手がHIVか分からない場合でも検査した方がいいですか?

はい。不安な性行為があった場合、相手の感染状況が分からなくても検査を検討しましょう。HIVは感染していてもすぐに症状が出ないことがあり、見た目や体調だけでは判断できません。心配な場合は早めに相談し、適切な時期に検査を受けることが大切です。

症状がなければHIV感染の心配はありませんか?

症状がないからといって、HIV感染を否定することはできません。感染初期に発熱・喉の痛み・発疹・リンパ節の腫れなどが出ることもありますが、無症状のこともあります。感染の有無は症状ではなく、検査で確認する必要があります。

性行為の直後にHIV検査を受ければ分かりますか?

性行為の直後は、感染していても検査で陰性になる時期があります。これをウインドウ期といいます。検査の種類によって適切な時期が異なるため、不安な行為があった日からの経過日数を確認したうえで検査時期を判断します。

HIV感染が不安な場合、何をすればいいですか?

まずは不安な行為の内容と時期を整理し、医療機関で相談しましょう。必要に応じてHIV検査を行い、クラミジア・淋菌・梅毒など他の性感染症もあわせて確認します。感染リスクが高い行為の直後であれば、PEPなどの緊急予防について早急な相談が必要になる場合もあります。

まとめ|HIVリスクは行為によって異なるため、不安な場合は適切な時期に検査を受けましょう

HIVの感染リスクは、性行為の内容やコンドームの使用状況、出血の有無、相手の感染状況などによって異なります。特にコンドームなしの肛門性交や腟性交ではリスクが高くなるため注意が必要です。一方で、キスや唾液だけで感染する可能性は極めて低いとされています。不安な行為があった場合は、自己判断せず、適切な時期にHIV検査を受けて確認しましょう。

記事監修:島田航 泌尿器科専門医

2018年東京科学大学(旧東京医科歯科大学)医学部を卒業後、東京科学大学、JAとりで総合医療センター、土浦協同病院、神栖済生会病院にて泌尿器科を歴任。性感染症外来・泌尿器科外来に従事。

所属学会:日本泌尿器科学会/日本生殖医学会/日本泌尿器内視鏡ロボティクス学会/日本産業衛生学会

▪️参考文献

1)Patel P, Borkowf CB, Brooks JT, Lasry A, Lansky A, Mermin J. Estimating per-act HIV transmission risk: a systematic review. AIDS. 2014;28(10):1509-1519.

2)Baggaley RF, White RG, Boily MC. Systematic review of orogenital HIV-1 transmission probabilities. International Journal of Epidemiology. 2008;37(6):1255-1265.

3)Rodger AJ, Cambiano V, Bruun T, et al. Risk of HIV transmission through condomless sex in serodifferent gay couples with the HIV-positive partner taking suppressive antiretroviral therapy: final results of a multicentre, prospective, observational study. The Lancet. 2019;393(10189):2428-2438.

4)Rodger AJ, Cambiano V, Bruun T, et al. Sexual activity without condoms and risk of HIV transmission in serodifferent couples when the HIV-positive partner is using suppressive antiretroviral therapy. JAMA. 2016;316(2):171-181.

5)Delaney KP, Hanson DL, Masciotra S, Ethridge SF, Wesolowski L, Owen SM. Time until emergence of HIV test reactivity following infection with HIV-1: implications for interpreting test results and retesting after exposure. Clinical Infectious Diseases. 2017;64(1):53-59.

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