性行為1回でのクラミジアの感染確率と検査すべきタイミング

「1回だけの性行為だから大丈夫」と思っていても、クラミジアは1回の性行為で感染する可能性があります。特に、相手がクラミジアに感染している場合や、コンドームを使用していない場合、オーラルセックスを含む粘膜同士の接触があった場合には、感染リスクを完全に否定することはできません。
この記事では、性行為1回でクラミジアに感染する可能性、コンドームあり・なしでのリスクの違い、プレイ内容ごとの感染リスク、そして性行為後に何日くらいで検査を受けるべきかについて、わかりやすく解説します。
- クラミジアは1回の性行為でも感染する可能性がある。
- 性交1回あたりの感染確率を約9.5%と推定した研究があるが、個々に当てはまる数値ではない。
- コンドームを最初から最後まで正しく使用すると感染リスクを下げられる。
- 射精がない場合やオーラルセックスでも感染する。
- 感染直後の検査では偽陰性になる場合がある。

性行為1回あたりのクラミジア感染確率
1回あたりの感染確率は、性別、接触部位、コンドーム使用の有無、相手の菌量、炎症の有無などによって変わるため、「何%なら安全」とは言い切れません。
研究では、感染している相手との異性間性交における1回あたりのクラミジア感染確率は約9.5%、幅としては6.0〜16.7%と推定されています。別の研究では、1回あたりの感染確率はおおむね数%〜十数%程度とされており、1回だけでも感染リスクはゼロではありません。
| 条件・データの種類 | 推定される感染確率 |
|---|---|
| 感染している相手との異性間性交1回あたり | 約9.5% (推定値6.0〜16.7%) |
| 1つの性的パートナー関係あたり | 約55.5% |
| 男性から女性へのパートナー単位の感染確率 | 約32.1〜34.9% |
| 女性から男性へのパートナー単位の感染確率 | 約4.6〜21.4% |
しかし、複数回性交渉する「パートナー」という関係性では、
- 関係全体:約55.5%
- 男性→女性では33%程度
- 女性→男性でも20%程度
感染確率を報告されています。パートナーが陽性と診断されたときは、ピンポン感染を防ぐために必ず検査を受けましょう。
ゴムなしだと感染リスクが高くなる
射精がなくても粘膜接触で感染する可能性がある
クラミジアは、精液だけでなく、尿道・膣・子宮頸管などの分泌物を介して感染します。そのため、射精がなかった場合でも、性器同士の粘膜が直接接触すれば感染する可能性があります。いわゆる「外に出した」「途中でやめた」という場合でも、感染リスクがゼロになるわけではありません。
ピルや避妊だけではクラミジア予防にはならない
低用量ピルやアフターピルは妊娠を防ぐための薬であり、クラミジアなどの性感染症を予防する効果はありません。また、避妊目的でコンドーム以外の方法を選んでいる場合、粘膜接触による感染リスクは残ります。クラミジア予防には、コンドームを最初から最後まで正しく使用することが大切です。
ゴムありでもクラミジアに感染する?
正しく使用すれば感染リスクは下がる
コンドームを最初から最後まで正しく使用すれば、クラミジアの感染リスクは下がります。実際に、クラミジア感染者との接触が分かっている人を対象にした研究では、感染率はコンドームを一貫して使用した群で13.3%、不完全・不使用群で34.4%でした。別研究でも、正しく一貫した使用でクラミジア感染リスクが約60%低下したと報告されています。コンドームの正しい着用で感染確率を下げる事はデータで証明されています。
装着前の接触や途中からの使用ではリスクが残る
注意したいのは、コンドームは有効ですが正しく・一貫して使った場合に効果が高まります。CDCも、コンドームは性感染症リスクを減らす一方で、完全にゼロにはしないと説明しています。装着前に性器同士が接触した、途中から装着した、外れた・破れた場合などは、尿道・膣分泌物を介したクラミジア感染リスクが残ります。
オーラルセックスでは咽頭クラミジアの可能性もある
オーラルセックスでも、相手の性器にクラミジアがある場合、喉に感染して咽頭クラミジアとなる可能性があります。オーラルセックスにより口・喉・性器・直腸に性感染症が広がることがあると報告がされています。症状がないことも多いため、フェラチオやクンニリングスがあった場合は咽頭検査も検討しましょう。
行為内容別に見るクラミジア感染リスク

膣性交
膣性交は、クラミジアが最も感染しやすい行為の一つです。感染している膣分泌液・精液・尿道分泌物が粘膜に触れることで感染します。コンドームなしではリスクが高く、症状がなくても感染していることがあります。
クンニリングス
クンニリングスでは、女性器と口・喉が接触するため、挿入を伴わなくても咽頭クラミジアなどに感染する可能性があります。ただし、1回のクンニによる感染確率は明確になっていません。クンニでうつる性病の種類・感染リスク・症状・検査方法について詳しく解説しています。
アナルセックス
アナルセックスでは、直腸粘膜にクラミジアが感染することがあります。肛門痛、違和感、分泌物、出血などが出る場合もありますが、無症状のことも少なくありません。コンドームなしでは感染リスクが高まります。
素股・性器同士の接触
挿入がなくても、性器同士が直接触れることで感染する可能性があります。クラミジアは粘膜や分泌物を介して感染するため、尿道口・膣周囲・外陰部に分泌物が付着するとリスクが残ります。
キス
通常のキスだけでクラミジアに感染する可能性は高くありません。咽頭クラミジアがある場合でも、主な感染経路はキスよりオーラルセックスと考えられます。不安がある場合は喉の検査も検討しましょう。
クラミジアは性行為後いつ検査すべきか
感染直後は検査で陽性にならないことがある
クラミジア検査は、感染した部位に菌がある程度増えてから陽性になります。性行為の翌日など感染直後は、尿・膣分泌物・咽頭ぬぐい液などに含まれる菌量が少なく、PCR検査でも検出できないことがあります。そのため、感染機会から数日以上あけて検査を行い、日が浅い場合は再検査を検討します。
症状がある場合は既に菌量が増えて炎症を起こしている可能性がありますので、日数を気にせず検査を検討してください。
クラミジア感染での男性の症状
- 尿道の違和感
- 排尿時の痛み
- 尿道のかゆみ
- 尿道から透明〜白っぽい分泌物
- 陰嚢の痛みや腫れ(精巣上体炎)
男性のクラミジア感染症では、症状が軽い場合や無症状の場合もあるため、症状だけで感染を判断することはできません。男性クラミジアの初期症状・無症状感染・検査時期について詳しく解説しています。
クラミジア感染での女性の症状
- おりものの増加
- 色やにおいの変化
- 下腹部痛
- 性交時痛
- 性交後出血
- 不正出血
- 排尿時の違和感
女性のクラミジア感染症では、無症状のまま経過することも少なくありません。特に、感染に気づかず放置すると骨盤内炎症性疾患につながる可能性があります。女性の無症状クラミジア感染と検査時期・放置するリスクについても確認しておきましょう。
クラミジア診断実績が豊富な当院の特徴

検討すべき検査
- クラミジア通常検査(3日程度)
- クラミジア迅速検査(90分)
クラミジアは、感染していても自覚症状が乏しいことが多く、症状だけで感染の有無を判断することはできません。排尿時の違和感や尿道からの分泌物、おりものの変化などがある方はもちろん、症状がなくても感染機会があった方や、パートナーがクラミジアと診断された方では検査を検討することが重要です。
当院では、クラミジア・淋菌の迅速PCR検査に対応しており、約90分で結果を確認できます。ただし、迅速検査は結果判明までの時間が短い検査であり、感染直後から確実に検出できるわけではありません。性感染症の即日迅速検査の項目・料金・結果判明時間についてもご案内しています。
検査料金・プラン
| 検査料金・プラン | |
|---|---|
| クラミジア検査 | 4,200 円 |
| クラミジア検査【迅速】 | 7,500 円 |
| クラミジア治療 | 5,400 円 |
| スタンダードチェック | 21,800 円 |
当院は自由診療のクリニックであり、保険証の提示が不要で匿名での検査が可能です。また、診察料(初診料・再診料)は無料ですので、相談だけでもまずはご相談ください。
クラミジアは日本で最も多い性感染症の1つであり、無症状だからこそ広まりやすいといった特徴があります。パートナーへの感染などセンシティブな領域で他の人に相談しづらい問題だからこそ、当院は患者様1人1人に寄り添います。

クラミジアの感染確率について
よくある質問
性行為1回でのクラミジア感染確率についてのまとめ
性行為1回でのクラミジア感染確率は、約10%という文献の報告がありました。相手の感染状況、行為内容、コンドーム使用の有無、感染部位により異なります。明確な確率だけで判断せず、不安な場合は検査で確認することが大切です。
東京・五反田で性病検査をご希望の方は、東京検査クリニック五反田院の性病検査・診療案内をご確認ください。
記事監修:島田航 泌尿器科専門医
2018年東京科学大学(旧東京医科歯科大学)医学部を卒業後、東京科学大学、JAとりで総合医療センター、土浦協同病院、神栖済生会病院にて泌尿器科を歴任。性感染症外来・泌尿器科外来に従事。
所属学会:日本泌尿器科学会/日本生殖医学会/日本泌尿器内視鏡ロボティクス学会/日本産業衛生学会
▪️ 参考文献
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